第36話 36.イメージでは出来るハズなのに

うむっ・・・

吐きそう・・・

気分は最悪だが、頭から首に感じる柔らかいこの感触と、甘~い香りは知っている


女神様の匂いと柔らかな太腿の感覚だ!!

って事は


また俺は魔力切れで倒れてしまった・・って事なんだろうな


って事は!!


『ぐへっ』


『ジュルッ』


うん!!

女神様の絶対領域の奥に見える真っ白な布で覆われた領域が~~~~!!


あ~


『幸せだ~~~~!!』


あ~~

手を伸ばせばあの絶対領域に奥の布に覆われた場所に手が届く

手を伸ばして・・


触りたい!!

そしてその布の向こう側にも・・

あの布に隠された領域を見てみたい!!


サワサワした~~~い!!



うをぉ~~俺って、めちゃめちゃ変態じゃん~~!!

だって!!


章が無いじゃん!!

俺って男の子だもん!!


『男の子は絶対領域の奥の洞窟探検が何よりも好きなんだから!!』


これはきっと生まれ持っての本能だと思う


何時までも女神様の絶対領域の奥を拝んでいる訳にもいかない!!




給水システムの魔道具のイメージは完璧だったんだけど・・・



『魔力が足りなかったのか?』


それとも


『イメージ力が不明確だったのか?』


多分・・・その両方なんだろうな

もう一回給水システムの魔道具作成のチャレンジするべきか・・

それとも・・諦めてしまうのか?


給水システムは欲しい!!

風呂に入りたい!!


風呂に入るには


シャンプーも欲しい

リンスも欲しい

当然コンデショナーも欲しい


それにボディーソープも欲しい

あ・・バスタオルも欲しい!!


そうなると、今度給水システムの魔道具作りに失敗すると、シャンプーやリンス、コンデショナーやボディーソープを作る魔力は残っていない。


色々と迷った挙句、給水システムの魔道具は今日は諦め、屋上の給水タンクに水魔法で水を生成しシャンプー、リンス、コンデショナー、ボディーソープを錬成する事に決定した。


異世界での生活が魔力頼みって言うのも何か辛いなぁ~


って考えていると・・

不機嫌な表情をした女神様が俺を睨んでいるのが視界に入る

俺はすかさず、女神様が何か言おうと開けた口の中にチョコレートの欠片を


『ポンッ』



っと投入すると、無心に口の中でチョコレートを咀嚼し始める女神様

『甘い物を食べている時は静かなんだけどな~』


女神様がチョコレートを食べるのに夢中になっている間に俺は


シャンプー

リンス

コンデショナー

ボディーソープ

バスタオルとお風呂道具を錬成してゆくのだったが・・


「疲れた~~めちゃめちゃ疲れた~」

お風呂道具の錬成を終わってみれば、残り魔力が後少ししかない・・・


後は、お風呂に貯めた水に火魔法をぶち込んで快適な温度まで上げるだけだ!!


「頑張れ俺~~~!!」


1人自分に声援を送る俺であった・・・・


つづく・・・

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