第35話 35.給水システムを作ろう!!
体長3メートルを超す銀色の毛をした狼の予想を遥かに超えた襲撃に遭い、魔獣の襲撃が途切れた瞬間を狙い土壁の中野領域に退避してきた俺達。
お陰で予定していた土壁を延長して100メートル×100メートルの領域拡張 は中止せざるを得なかった。
「魔獣めちゃめちゃ多すぎだぞ」
俺は女神様に膝枕されながら女神様の絶対領域の奥に見える純白の下着に視線は釘付けになりながらも苦情を言う。
「何でこんなにも魔獣が増えちゃったんでしょう」
「何とかしたいんだが、草原を切り開く都度にこんな状態じゃ此処を広げるだけで時間かかりそうだな」
「それでも良いんじゃないですか?」
「そうだな、あの糞神に勝つ為にはレベル上げしなきゃダメだな。結局俺はこの草原の魔獣を狩り続けなきゃいけないって事だな・・・」
「良いじゃ無いですか。魔獣を狩れば狩るだけ住やすくなりますよ」
女神様のいう通りなんだが、もう少しこの世界を住みやすく出来なかったものなのか・・・
そう言えば・・このアルデリアという世界は前の神が作った1万年程しか経っていないってアルテナは言ってたかな?
ー万年前って言えば、日本じゃ縄文時代くらいって言ってたっけ?ヨーロッパ辺りでも石器時代頃?
そう言う意味ではあのオークが人間から奪ったであろう剣を持っていたって事は、結構進んでいる方なんじゃ?
まだ、この世界の住人とは遭遇していないから何とも言えないが、剣が存在しているって事は中世ヨーロッパ辺りの文明は存在するのかもな!!
それは出会ってからのお楽しみ・・・だな!!
『この世界が可愛い女の子がめちゃめちゃ居る世界だと良いな~』
う・・
今、何気に・・
女神様に睨まれた気がするんだが・・
気のせいなのか?
俺、女神様の使徒にされてるから、俺の思考女神様の筒抜けだったりしない?
う・・・
ヤバいぞ!!
こんな時はと思い
「むちゅっ」
っと女神様の口にチョコレートを突っ込む俺
その瞬間
「おいひぃ~~にゃんで私の考えてる事わきゃったの~?」
『もぐもぐっ』
機嫌が悪かったのはお菓子が欲しかったのか?
よ喜んでもらえて嬉しいよ。
突っ込んで喜んでもらえるならば、アソコにピーちゃんを突っ込んで・・
う・・
イケナイ妄想をしてしまっていた・・(;'∀')
俺だって健全なエロエロな青少年なのですよ!!
もう頭の中は、ヤル事しか考えていないおサルさんナノですよ!!
それにしても
「食べながら喋るのはお行儀悪いですよ」
「ハ~~イ」
っそう言って口の中に入れたチョコレートをレロレロと美味しそうに舐めだした女神様
う・・
黙って黙々とチョコレートの甘さを口の中で堪能してくれだしたのは良いんだが・・
言葉も無く、こうも俺を無視してチョコレートに集中しているのも何かムカムカする~
女神様って
有る意味
『天然?』
かも・・・
色気より食い気
まぁ俺が女神様のおパンツをガン見してても無自覚だから、それはそれで有難いですが~~
それよりも!!
もっと重要な事が有る!!
水の調達は出来た!!
念願のお風呂だ!!
それには、この池からあの家まで水を送らなければいけない。
地球の世界だと、水道の蛇口を捻ったら水も、お湯も好きな時に出て来る給湯設備が当たり前?
便利な生活に馴れて、突然にこんな世界に送り込まれたら相当ストレスが溜まってしまうよ・・
やっぱり日本人ならばお風呂は絶対欲しい!!
一言に水道って言っても水を送るのにはポンプが必要!!
しか~~~し!!
『この世界にはポンプなんて言う物は無い!!』
まぁ・・
この世界に来て、この世界の人間と呼べる人達に遭っていないからポンプが有るのかどうかわ解らないけれど・・
多分無いだろう・・・
有ったら、こんな魔獣が溢れている世界には成らなかったんじゃね?
って俺は思うんだが、皆はどう思う?
って人が居れば聞いて見たい所だ!!
って訳で
異世界版ポンプを作ろうと思う
俺の創造魔法で地球のポンプをそのまま作るなんて事は、今の俺の魔力量では確実に無理!!
初心者がいきなり高等技術を扱える訳がない!!
なので
重力魔法を起動し魔石の魔力で水を汲み上げる魔道具を作ろうと思う
感覚的にはちょっと昔のトイレの給水システムに似た浮きを使った自動給水機能だ。
今の建物の屋上?
あれが屋上と呼べるかは疑問だが、部屋の屋上に貯水槽を作りそこに重力魔法を起動して自動的に水を送る魔道具を作成するのだ!!
建物の上に貯水槽を土魔法で錬成!!
『ポコッ』
うんうん~良い感じじゃん!!
土魔法ももう慣れた物だ
そして池から建物の上の貯水槽まで配管を錬成!!
そしてこれからが本題だ
オークから取り出した魔石を準備し
『給水システム用魔道具錬成!!』
と頭の中で唱えると・・・
『ギューーーーーーン』
っと一気に俺の体の中の魔力が減っていくのが解る
「へっ?」
何此れ・・
『ギューーーーーーン』
マダマダ魔力消費してんぞ~~
うをぉ~~
何か、眩暈がして来だした!!
そうして俺の意識は遠のいて行くのだった・・・・
つづく・・・
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