第27話 27.ご利用は計画的に

森の中に入って少し入っただけなのに、10メートルを超える巨大熊が出て来るとは・・・

ミスリルの剣で切りつけてもほんの少ししか傷をつける事が出来なかった。

草原に居る魔獣よりも、この森に居る魔獣は格段に強いようだ


草原に居る魔獣なんて、エアカッターで


『スパーン』


っと胴体と頭が無き別れだよ!!

ミスリルの剣でも草原のシルバーウルフは同じように切れたのに、巨大熊は足に少しの傷しか付けれなかった!!


「それにしてもデカいな。この熊食べれるかな?」

「あの毒茸食べてますから、食べたら私達も多分こうなっちゃいませんか?」


女神様の言葉で初めて俺が無意識に巨大熊を食料に出来るのか考えていたのだろう

そのまま口に出していたみたいだ・・・女神様をお姫様抱っこしたままで・・

これは・・


『下に降ろした方が良いのか?』


今から降ろしたら逆に変に思われないか?

俺の心の中で変な葛藤が芽生えて混乱


だって


『こうやって女神様をお姫様抱っこしている事に何にも言わないって事は、これが気に入っているのかもしれないじゃん?』


『何で降ろすのよ~!!』

なんて逆切れなんてされたらめちゃめちゃ嫌じゃん?

『この下僕が~!!』

なんて言われて女神様の御身足でグリグリとオマタを踏みつけられたりしたら・・・ゲフッ



今、一瞬ヤバい妄想をしてしまっていた・・

忘れよう!!


「ダナ!!この熊美味しそうだから燻製にしておいたら保存食になるんじゃって思ったけど、あの毒茸食べちゃってるから言われるまでも無くヤバいよな~・・でもこんだけ大きいと勿体ないって思うのは俺が貧乏性なのかな・・・」


「美味しい物レイが出してくれるから私は良い」

「お・・おうぅ・・そ・・そうか」


餌付けが順調にいっているようで嬉しいが、毒が入っているかもしれない食物が有るって事は、この世界の食べ物を迂闊には食べれないな・・・

食べ物は暫く俺の物質創造魔法で出すしかないか


「じゃ~このままにしておくと巨大熊魔獣をおびき寄せそうだから埋めておくか」

「そうしましょう」


女神様は俺の腕から降りる気は無いようですね・・・

何かさ~


俺だけ女神様を意識してるって反則じゃね?

俺なんてさ~

こうやって、女神様をお姫様抱っこしてるだけでさ~


女神様をお姫様抱っこした手の感触がさ~


『柔らけぇ~』


『腕ぷにぷにぃ~』


『もうちょっと横に手がズレれば女神様のアソコに手が~~~!!』

って内心めちゃめちゃ俺は精神的にヤバい状態になっててもうアソコが反応しまくりなんだよ!!


もう少し右に手をずらしたい!!

でも!!

絶対に女神様に嫌われる!!


うをぉ~~!!


『俺はどおしたら良いんだ~~~!!』


落ち着け俺~~!!

一時の心の迷いに負けるな~!!


『煩悩退散』

『煩悩退散』

『煩悩退散』

『煩悩退散』

・・・・


女神様が俺を男として見てくれていないってある意味悲しいぞ・・・

餌付けだ!!

兎に角、今は餌付けして、好感度アップだ!!


先ずは、面の前の問題を片付けよう~!!

熊を埋めるには、まずは穴を掘らなきゃ

って事は土魔法なのかな?

魔法はイメージが大切だから、この巨大熊が入る位の穴を掘るイメージ?

でもその穴に10メートル以上も有るこの巨体を掘った穴に入れるってのも大変?


じゃ~そのまま土の中に沈み込むようなイメージ?


うん!!

それが良い!!


早速、巨大熊が倒れている土を泥沼化のイメージ

すると、巨大熊が泥沼化した土の中に沈み込み、巨大熊の体が泥沼化した地面に沈み込み完全に姿を消す。


巨大熊が地面に吸い込まれたのを確認して


「解除!!」


っていった途端に眩暈が・・・・


『キュ・・・・・』


そして俺の意識は途切れた。



・・・・


・・・・


またまた俺が意識を取り戻すと・・・

またまた女神様に膝枕をされている俺であった。


「土壁を1キロ近く休み休みしながら作って来たから、魔力が完全に回復していなかったみたいだな。悪いなまた魔力切れを起こしてしまったみたいだ」


「まだ魔法の発動に馴れていないのもあるのでしょう」

「そうだな。まだ2日目だもんな」

「もう少し休みながら魔法を使った方が良いのかもしれないな」

「その内馴れるでしょう」


はぁ~馴れると良いんだが・・・

『何処かのCMにも有ったよな・・ご利用は計画的に・・・って・・・』



つづく・・・

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