第24話 24.ラノベの世界のように鑑定能力があれば良いんだが・・
草刈りの為に全方向に放ったエアカッター
切れる!!
切れちゃう!!
綺麗に背丈以上に伸びた草原の雑草を一掃~
でも!!
『綺麗じゃない!!』
数百匹の隠れていたシルバーウルフの死体が全部真っ二つ
毛皮が台無し?
「綺麗に狩るにはウィンドカッターは使い物にならないな。売り物にしたいんだつたらシャイニングニードルで仕留めるのがベストだな」
「冒険者ギルドで買い取りをしてくれますが、街は程遠いみたいですね」
「やっぱり有るんだ冒険者ギルド」
「魔獣の素材を買い取りしてくれるところまでは私も解りますが、詳しい事は私も解りません」
「神のシステムが自動処理してるくらいだからな。解らなくて当然だな」
アルテナも前任から何も聞かされないままに引き継いだって言ってたし、前任の主神案外この世界が思った通りに発展出来ないからアルテナに任せて逃げたのかも?
うん!!
その線は考えられるな!!
この魔獣の数ってハッキリ言って酷くね?
常時スタンピード状態なんじゃ?
って思う位には酷すぎるぞ!!
前任の主神、責務を放棄して女に走ったんじゃ?
なんか段々と確信に迫っていくみたいで考えるのが怖くなってくる・・・
『兎に角、狩った魔物を異空間倉庫に格納しておこう!!』
スプラッターとなったシルバーウルフ?の死体を異空間倉庫に収納し再度土壁作成
そんでもって~テーブルと椅子を移動してのお茶会と言う名の女神様の餌付け
「チョコレートケーキ美味しいよ?食べてみて?」
ってケーキを創造錬成して女神様に奉納?すると
「ん」
って黙々とケーキを食べだす女神様
エロエロな事しか考えていない壊滅的な男子高校生の会話力じゃ間が持たない!!
だから・・・
「このチョコレートも美味しいよ?」
なんて壊滅的な会話力を補う為、次々に甘いお菓子を創造錬成して女神様の前に出すしか無いのだ
これって
『女の為に貢ダメ男?』
的な立ち位置なんじゃ?
はぁ~
兎に角、女神様に嫌われないようにだけはしないと!!
そう心に言い聞かせる俺であった。
5メートルの通路を挟んだ100メートルの土壁を錬成
お茶会という名の、ケーキと紅茶を女神様に勧めての餌付け作成
10分おきに土壁錬成、休憩を何度か繰り返しやっと木々の生えている森に到着
土壁を作り森までの通路となった出口に鉄製の門を錬成し設置
これで魔獣が土壁の敷地内には入って来れないだろう。
森の中~
早速メッケ~~
朽ちて倒れた大木に無数に生えた美味しそうなキノコ~~!!
めちゃめちゃ香りも最高~
直ぐにでも齧りつきたい気分になってしまう
「食べられるのかな?」
取り合えず女神様にお伺いだ
「さ~どうでしょう?この世界の物は食べた事が無いので解りません」
うんうん
聞いた俺が馬鹿だった
今まで体を持たなかつた女神様は食べる事さえ必要無かったんだった。
見た目はめちゃめちゃ美味しそう!!
『食べたい』
『香りもめちゃめちゃ美味しそうな香り』
デモ!!
もしも毒だったら・・・
『ラノベの世界のように鑑定能力があれば良いんだが・・』
う~ん
無い物ねだりしていてもしょうがないっか・・
取り合えずは食べれそう?
でも毒茸かもしれない!!
『ラノベの世界じゃ定番の知識だ』
取り合えず取れるだけ取って異空間倉庫に格納
女神様もキノコを一緒に取って俺に渡してくれる
『女神様なんか楽しそう?』
何も無い真っ白な世界で、この世界の調整だけをやってきた女神様にとっては何もかもが新鮮?
まぁ~楽しければ良いじゃないか
「このキノコ、狩った魔獣の肉に混ぜて魔獣に毒味させてみてから安全だつたら食べようか」
「そうですね。それが良いと思います」
そんな会話をしながら、キノコ採りを済ませた俺達は森の中に入って行くのだった。
つづく・・・
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