第23話 23.水を求めて

ドサクサに紛れ、疚しい気持ちを隠しながらアルテナの手を引き部屋を出て来た俺

人生初めての女の子との恋人繋ぎだ!!


勢いでやってしまったが!!


『めちゃめちゃ落ち着かねぇ~~』


100メートル×100メートルの土壁の中間に作った部屋から出てみたが俺作った真四角の建物以外壁の内側には何も無い。

まあ~この草原の中には魔獣を除けば俺達しか居ないんだもんな。


今は水だ!!


俺達が一時退避していた100メートルを超える森の木

日本の世界じゃ考えられない程の成長だな

杉なんて成長しても50メートル程度だからあの木なんてそれの2倍の高さは有る訳だ。


そんな森が左奥に向かって延々と続いている

100メートル以上の高い木に気を取られて気づかなかったが森の奥の遠くの方に岩山の山頂が見えるようだ。


森まで距離にして此処から1キロといった所

昨日のように100メートル×100メートルの土壁を錬成して魔力切れになるような阿保な事はしない!!

今日は長さは100メートルで変わりないが、縦100メートル横幅5メートルの長方形のエリアに高さ4メートルの土壁を作る?


いや!!


5メートルの通路を挟んで長さ100メートル高さ4メートルの土壁を錬成って言うのが正解かも

そんな土壁を錬成し10分休憩


その休憩中は


テーブルと椅子を出してお茶とケーキで優雅にお茶会

半分は女神様の餌付け・・だ!!


汚いと思うかもしれないが、一緒に行動する上では好感度アップは何を置いても最優先事項なのだ!!

決してえっちな事をしようとしている訳じゃないからな!!

えっちな事を考えているのはホンの少しだけだ!!


思春期の男なんて頭の中は誰でもえっちな考えで埋め尽くされているのが普通なんだと思うぞ?



5メートルの通路を挟んだ100メートルの土壁作成


10分休憩!!休憩中にお茶会という名目の女神様の餌付け


そして1大メートル先の先端に移動し

5メートルの通路を挟んだ100メートルの土壁作成


10分休憩!!休憩中にお茶会という名目の女神様の餌付け


そして1大メートル先の先端に移動し

5メートルの通路を挟んだ100メートルの土壁作成


10分休憩!!休憩中にお茶会という名目の女神様の餌付け


・・・そんな感じで魔力切れに注意しながら女神様の餌付・・げふっ

目的は森への安全な通路作ですよ?

テーブルと椅子を出して椅子に座りながらケーキを食べている女神様の真っ白な下着なんて見て興奮なんてしてませんからね?

偶々・・


タマタマ・・・見えちゃうだけですからね?

女神様の真っ白な下着見て下半身をモッコリなんてしてないから~~

女神様がめちゃめちゃ魅力的なのが悪いんだ~~~!!


・・・


10分休憩を挟みながらの土壁の通路を作る方法は成功のようだ。

なんとか5回の休憩を挟みながら半分の距離まで来た俺達

問題は草刈りの終わっていないあと500メートルの区間


隠れる所が有れば!!


『魔獣は必ず俺達を狙って草の影に隠れている!!』


現に


『ガサッ』




『ガサッ』


っと背丈以上に伸びた草原から音が聞こえて来ている。


「エアカッター」


「エアカッター」


「エアカッター」


「エアカッター」


「エアカッター」


「エアカッター」


「エアカッター」


「エアカッター」


次々にエアカッターの魔法を繰り出すと


「グキャー」

「グキャー」

「グキャー」

「グキャー」

・・・・


「居るよ居るよ~めちゃめちゃ居るよ~」

俺達を狙って


『もう直ぐ美味しい獲物が向こうから飛び込んでくるぞ』


なんて舌なめずりしながら隠れていたんだろうな

「何ですか~この魔獣の量は~~」


女神様の言いたい事も解るよ~解る!!

森までの間に胴体と頭が無き別れした銀色の毛並みの体長2メートル以上も有る狼の死骸が数百頭

みんな餌が無いの?

俺達2人をその頭数で食べても一口食べれるかどうか解らないよ?

そんなにも俺達は美味しそうな匂いでも出しているんだろうか?


まさか


「魔獣を引き寄せるフェロモンとか俺達出してるのか?イヤ!!神の攻撃受けたから?その時に魔獣を引き寄せるフェロモンみたいなのを攻撃と一緒に撒き散らされたか?」


「そうかもしれません。あの神達の事ですそれくらいはしていそうです」

「エゲツナァ~」

「私達はこの世界では無い所からの訪問者ですから、本能的に力を得ようと集まって来るのかもしれませんが・・・」

「って事はどちらにしても俺達は、魔獣を引き付けやすい体質になっているという事か。結局どうあがいても襲って来る魔獣を殲滅しながら逝くしか無いって事だな」

「そういう事ですね」


つづく・・・

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