第22話 22.『こんな生活も案外悪くない!!』

<女神アルテナ>


今、凄くドキドキしている。


何故?


何?


何で?



この体は何?


未だにこの体は慣れない


レイに


「じゃ~行こうか!今日は魔力消費を減らす為に簡易結界にしているから何が有っても良いようにこのまま手を繋いでゆくからな」


って言われて手を繋がれて私は部屋の外に連れ出されただけなのに・・・

こうして手を繋いでいると、レイの手の暖かさが伝わって来て何故か・・・


『気恥ずかしい・・』


私は意識だけの存在で、形も無く、色も無く、こんな暖かさを感じる事も無く、タダそこにありこの世界が存在できるようにタダ制御する事が私の役目だったのに・・・


1万年前この世界を作った主神アポロニアは私、バルス神、ジェイド神、ドリス神、ドニアス神と次々に生みだし1000年前

「新しい世界を作りそちらの世界に移ろうと思う。この世界はお前に任せようと思う。神のシステムにより自動制御されているゆえ少々の事では壊れはせぬ、思うままにこの世界を作るがよい」


そう言って新しい世界へと旅立たれていった。

何で私?

何にも解らないままの私に、この世界を任せて主神アポロニア様は一体何を考えていたのだろう?

まさか?


『バルス神、ジェイド神、ドリス神、ドニアス神の邪な思惑を知って?』


今となっては全部解らない・・・


神界に帰っても何も無い・・・

神界がどうなつているのかは解らないけれど、バルス神、ジェイド神、ドリス神、ドニアス神



神界に帰れば即時にバルス神、ジェイド神、ドリス神、ドニアス神によって私は殺され神格を奪われてしまうのは確定だろう。


神界の事など忘れて、このまま下界で暮らすのも良いのかもしれない

レイが出してくれる食べ物は凄く美味しい!!


そしてレイが出してくれるお菓子という食べ物


『チョコレート?』


もう一度食べたら忘れない程美味しかった!!



生身の慣れない体を持って不便な事も多いけれど


『こんな生活も案外悪くない!!』


つづく・・・

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