第21話 21.こんな事をして・・き・・・嫌われない・・・・よな?

俺としては、アルテナは部屋で大人しくしていて欲しかったんだが・・

俺が一人で部屋を出ようとしたら・・捨てられた子犬みたいな瞳で俺を見るアルテナを見ていたらつい心にもなく


「じゃ~食事が終わったら森に行ってみるか」


って言ってしまってた。

一応社交辞令?的な?

声を掛けないのも悪いだろ?


突然の神達の反乱により殺されかけた女神様にとって、一人になる事は凄く怖い事なのかもしれない・・

あの不安な表情を見たら放って置ける訳無いじゃん!!

はぁ~



今回は常時魔力消費型の結界じゃなく、3回のみ攻撃を防ぐ起動時魔力消費型の結界

不安は残るが戦闘中に魔力切れで結界が消滅なんて事態にはならない!!


俺の魔力がどれだけ持つかが全く解らないリスクがある為だ

500メートル四方の全方向にエアカッターを放出し100メートル×100メートルの土壁を作っただけで魔力切れを起こしたから、今日は少しづつ土壁を作りながらゆっくりと森を目指す予定だ。


神が何時俺達を襲って来るか解らない状態

禁忌に触れる事を恐れ、何も出来ない女神様を守りながらの神との攻防は何れは破城する

昨日、神からの攻撃から逃げれたのは運が良かっただけなのだ!!


どうせ破城する未来しかないのなら・・

今の生身の体を持った女神様が禁忌の影響を受けない事を実証して、戦闘能力を上げた方が良いに決まってる。

女神様を助けた俺も確実に狙われる運命なのだ


『一蓮托生』


死ぬときは一緒だ!!


兎に角、今日の女神様は俺の魔力切れを抑える為に、はっきり言って今の女神様は紙装甲なのだ。

何が有っても守れるように直ぐ傍に居なきゃいけない!!


俺は立ち呆けている女神様の手を取って


「じゃ~行こうか!今日は魔力消費を減らす為に簡易結界にしているから何が有っても良いようにこのまま手を繋いでゆくからな」


そう言って俺は女神様と恋人繋ぎで手を繋ぎ、部屋の外に連れ出すのだった・




『これは、決してワザとじゃ無いぞ!!』


『女神様がめちゃめちゃ俺の理想の女性像と同じだからじゃ無いんだからな!!』


『決して疚しい気持なんかじゃ無いんだからな!!』






そうだ!!

これは、女神様を何が有っても守れるようにしているだけなんだ!!

『恋人繋ぎシテェ~~なんて絶対に思っていないんだからな!!』



恋人繋ぎをした女神様の手は小さくて暖かかくって~~


柔らけぇ~~

めちゃめちゃ手がスベスベェ~



ヤバいぞ!!

意識するとめちゃめちゃ緊張してきた・・・

こんな事をして・・き・・・嫌われない・・・・よな?


つづく・・・・

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