第20話 20.水を求めて

安全な場所って思って全方向に魔力を込めたエアカッターを放ったら、背丈以上に伸びた草原の草が500メートルの範囲で一気に草刈り完了


なので、100メートル×100メートルの範囲を土壁で囲い、女神様の突然の尿意にビックリし立ちションさせる訳にもいかないから10メートル×10メートルの建物を錬成

その中に近代的なトイレを錬成


何とか女神様のおションをレクチャーしながらも完了・・・

女神様から貰った『魔法創造』はイメージした物は大体作成可能みたいだ。


タダ


『物理法則に乗っ取ってイメージすると必要魔力が極端に少なくて済むようだ』


つまり毎回起動に動力が必要な物を曖昧なイメージで作成するととんでもない魔力を持っていかれるよう?


暫くここで生活するとなったら必要になってくるのは水!!

朝顔を洗う為に俺が魔法で水を生成したが、何時も俺が魔法で水を作り出す訳にもいかない。


生物が生きる為に水は必需品!!

人間の体の70%以上は水分で出来ているらしいからな

調理するにも水が要る

それに風呂も入りたい


水の確保は最優先だ


この草原にはめちゃめちゃ多くの魔獣が住んでいる!!

魔獣達も生きる為に必ず水が必要!!

ここは見渡す限りの地平線まで延々と続く草原で水など有る感じがしない・・


水がある可能性が有るのが来る途中に有った深い森の中


という訳で俺は食事をしながら女神様に

「生きてゆくにはどうしても水が必要だ。俺が毎回魔法で水を作り出す訳にもいかない。

この草原にはむちゃくちゃ魔獣が住み着いているが水が有るような気配が無い

唯一可能性が有るのが来る途中に有った深い森の中だ


なので今日はその森に水を探しにゆこうと思うんだがアルテナはどうする?」


と聞いてみる。

あまり危険な目にも会わせられないからなと思っていたのだが・・・


「ほれ・・・にゃ・・私も着いてゆきます」


食べながら言わなくても・・・

まぁ急いで言わなきゃって思ってくれたのは好感持てるんだが


「じゃ~食事が終わったら森に行ってみるか」


・・・


・・・

俺は部屋の外に出る前に、長さ70センチ幅40センチの縦長の強化プラスチックの盾を錬成しアルテナに簡易結界を張る

そして

「アルテナ今日は魔獣が来たらこの盾を持って防御してみてくれ。アルテナにも簡易結界を張ってあるが3回までの衝撃に耐えられるようにしている。

攻撃で簡易結界が壊れたら直ぐに言ってくれ!!直ぐに簡易結界を張りなおす」


「禁忌には触れないでしょうか?」

「生身の身体を持たない女神様だったら可能性は有るが、今はアルテナは生身の体を持っているこの世界の理に影響された存在だ!!多分大丈夫のハズだ!!

今回は禁忌に触れないか確認する為の行動でもあるんだ。

禁忌に触れ力を無くしてしまったら、その時は俺が一生面倒見てやるから安心しろ」


うをぉ~また勢いで言っちまった~

自分の言った言葉、めちゃめちゃ恥ずかしいぞ~~




「はい。その時はお願いします。ガンバリマス」


「お・・おう頑張れ!!」


おお~何とかスルーしてくれたっぽい

突っ込まれなくて・・良かった



俺達は1キロ程東南にある森の方向の土壁を一部切り崩し幅5メートルの通路の両脇を高さ4メートルの土壁を作りながら森に向かって俺が先導し、その後の強化プラスチックの盾を構えたアルテナが歩き隊列で進むのだった。


つづく・・・

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