第14話 14.のんびり行こう

今の俺達の問題点


〇アルテナのこの世界に干渉してはいけないという禁忌の為、アルテナが戦えない


〇俺の女神の使徒としての能力値がどの程度なのか解らない


〇俺の初心者並みの戦闘能力で尚且つ戦えないアルテナを守りながら戦わなければならない


〇俺の創造魔法は思った物を何とか作れるようだが膨大な魔力を必要とする可能性がある?


〇魔力不足


現時点解らない事だらけだし、色々と問題が山積みの状態だ。

アルテナの話によればこの世界は、原初の神が作った神のシステムにより自動的に管理されているらしいって話だ。


という事は俺が魔力切れになったって事は、この世界に転移された段階で俺の能力はこの世界のことわりに制限されているって事なんだと思う。

今の俺の体力は地球の世界でいた時と全然変わらないし、直ぐ魔力切れを起こすし今の俺は万能なんかじゃ無くひ弱な存在だって事だ・・・・


あ~それにしてもアルテナの膝枕最高~


『アルテナの膝めちゃめちゃ柔らけぇ~』


あ~もう少しこのまま・・

少し気になる事でも聞いてみよう



「禁忌って自分の命を狙われて反撃しても禁忌に当たるのか?」

「ど・・どうなのでしょう?」

「神様って死を超越した体を持たない高次元生命体って感じじゃん?でも今のアルテナは生身の身体を持った普通の女の子っぽいし、今のアルテナは禁忌の対象外じゃ無いのか?」


「でももしも私が禁忌の対象だったら・・私は・・・」


アルテナは神としての禁忌を恐れているっぽいな・・

自分の神としての力が無くなってしまうと思うと怖いのか?


神に反逆されて、殺されて神格を奪われそうになった身としては当然か!!


「アルテナにかけた結界も、俺の魔力切れで解けてしまってる。神の使徒としての簡易結界魔法が有るにはあるみたいだが、今までのように完全な防御とはならないかもしれないんだ。

盾を作って渡すから防御だけでもしてみないか?」


そう提案してみたんだが・・


「それで禁忌にふれるようならば、私はこの世界では生きていく事が出来なくなってしまいます。それが私、怖いんです」


やっぱり禁忌に触れるのが怖い・・・か・・・

神としての深層意識への刷り込みがされているのかもな・・



「アルテナ、俺もこの世界に転移させられてから、この世界の理の影響で能力が制限されているっぽいんだ。アルテナの体は俺が召喚魔法により自動的に作った生身の身体っぽいし禁忌の影響を受けないと思われるんだ・・

もしも、禁忌に触れアルテナの力が無くなったとしても、俺が一生アルテナを守ってやる!!

だからアルテナも禁忌に対抗して、最初は防御から初めてみないか?」


「私の力がもしも・・もしも無くなってしまっても、レイが私を一生守ってくれると言うのですか?」


って驚いてるよ女神様!!







「あのな?


アルテナ?


今も禁忌で戦えないアルテナを守りながら戦ってるんだ!!

どうやったって、今と状況は変わらない気がするんんだがアルテナもどう・・思う?」



アルテナは俺のかけたそんな言葉に


少し考える素振りを見せ、少し上を見ながら少しの間、何か考えて・・



「そ・・・そうですね!!今と変わりありませんよね?ではこれからよろしくお願いします」



って満面の笑顔を向けて来るアルテナ


か・・可愛いぞ~~アルテナ~~

なに?このめちゃ可愛い生き物!!



イカン!!


イカン!!



つい見惚れてしまってた!!


それに!!

『俺何気に女神様に『俺が一生アルテナを守ってやる!!』なんてプロポーズしてんだよ~~~オレ~~!!』

でもよろしくお願いいたします・・・ってアルテナ言ったよな?

アルテナさん言いましたよね!!

確かに聞いたんですけど!!

その気になって良いですよね?

押し倒しても良いですよね?


うをぉ~~ヤバいぞ俺~~~!!

このままでは暴走してしまう!!


『平常心だ!!』


『平常心になるんだ俺~~~!!』


『反応するんじゃな~~~い!!』


意識を切り替えよう!!


「アルテナそれで相談なんだが、魔物を狩りながら街を目指そうって事は変わらないんだが、俺の体は地球で居た頃の体力そのままで、この魔獣のめちゃくちゃ多い世界でこのままで生きていくのは厳しいと思うんだ・・


アルテナにしても急に生身に体になってその体に馴れていないんじゃないかって思う!!

なので、暫くこの草原で狩りをしながら魔法の練習や、魔獣と戦いながら生きてゆく術を磨いたらどうかなって思うんだ!!


街に行くのは遅くなってしまうんだが、アルテナはどう思う?」


「私一人じゃ生きては行けませんからレイの考え通りで、この場所で暫くこの世界で生きてゆく術を学びましょう」


こうして女神様と女神様の使徒である俺とのスローライフが始まった


つづく・・・・

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