第13話 13.問題発生

豚鼻の魔獣襲撃を切り抜けた俺は、餌とみなされて豚鼻の魔獣に切りかかられた恐怖で震え気丈におションを必死に我慢するアルテナを抱き締めてハグ・・・・


震えている女の子を放ってはおけないだろ!!

『疚しい気持なんかじゃ無いんだからな~~!!』


と自分に言い訳・・・

それがいけなかったのか?


次の瞬間、息が出来ない事態に!!

一気に俺の意識が遠のいてゆく


「レ・・イ・・」


アルテナがそう叫んでくれただろう言葉を最後に俺の意識は無くなった。


・・・


・・・


・・・


・・・


・・・


頭が・・痛い・・


胃が・・・ムカムカ・・する・・


体中に力が‥入らねぇ・・


何が・・あったんだ?


『めちゃんこ気分悪りぃ・・・』


う・・う・・・う~最悪だ・・・

そんな最悪の状態の俺は、段々と意識がはっきりしてくる


ビックリして目を開けると!!


青い大きな瞳をしたアルテナのが心配そうに俺の顔を覗き込んでいる?


そして


『俺の後頭部は柔らかな感触に包まれている』



何だ?


何だ~~?

どうも俺はアルテナに膝枕されているみたいだ


「アルテナ俺に何か有ったのか?」


混乱した頭でやっと言葉を捻りだす俺


「私を抱き締めていたら急に倒れたのです。多分・・魔力切れ・・・ですね」


アルテナの『魔力切れ』言葉に愕然とする

確かにアルテナの召喚に、その後の神の攻撃に対応

そして神域からの地上への落下で魔力を使い果たして気絶

気が付いてから・・

アルテナに結界魔法を掛け

色々と準備する為に魔力を使用したし

その後魔獣との戦闘続きでまた魔力切れしたか・・


アルテナに施した結界は悪意が有るかどうかで発動する高性能だった

まさかな~燃費無視の魔力バカ食い結界だったとは・・


確かに!!

悪意が有るか無いか判断するだけで滅茶滅茶魔力バカ食いしそうだもんな

結界の維持に結構魔力消費してたっぽいな!!


魔力切れが戦闘中でなかって良かった

「また迷惑かけたみたいだな」


俺が自虐的に言うと


「そうですね」


とアルテナが無常にもそんな言葉を俺に返してきた

肯定ですか!!

そこで突っ込んできますか~~

落ち込んで良い?

良いよね?


つづく・・・

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