第12話 12.俺魔獣を狩る人、女神様は餌担当?

草原に作ったミステリーサークルの中で俺と女神アルテナは俺の物質創造で出したテーブルと椅子に腰かけながら優雅にケーキを食べ紅茶を飲みながら、魔獣狩りの作戦会議を行っていざ本番


俺は前方にエアカッターを送出し背丈以上に伸びた草原を広めに刈り取りし俺達の前方に道を作って行く


「シュシュシュッシューーーーーーーーーー」


エアカッターによる草刈り作業も結構板について来た。

魔法が使えると言っても知識だけの俺

やっぱり実地で使っていかなきゃ上手くはならないって事だ


「シュシュシュッシューーーーーーーーーー」


「シュパーーーーーンj

「グギャーーーーーーーー」


草とは違う何かを切ったようだ

草むらの中を通る一本の道となった先端の場所に熊位の2つに切れた胴体が倒れていた。


真っ二つに切断されていなければ体長3メートル位だろうか?

顔は豚鼻で大きな牙が4本口から出ている


もしかして、これがオークという生き物なんじゃ?

1匹だけって言うのも考えられない!!

「アルテナこの1匹だけとは思えない隠れている奴が居ると思うから気を付けろよ」

とアルテナに声を掛けておく。


心の準備


って感じだ!!

突然ワラワラと出てこられて、またお漏らしされても困るからな!!


この背丈以上有る草原じゃ、見通しが悪く奇襲ポイントって感じで魔獣にとっては格好の餌場って事なんだろうな


「アルテナ、全方向にシャイニングピアス送出する。一気に隠れていた奴の仲間が襲って来るだろうから伝えておく。アルテナの結界に触った瞬間に電撃で無力化出来るはずだからな」


一応そういう風に作ったハズだが、あくまでもそうなる予定だ


「解ったわ。私頑張る」


そう言って握り拳を作るアルテナ

うんうん


『なんかほっこり癒されるわ~~』


背丈以上に伸びた俺達を囲む草むらに向け


「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

・・・


っとシャイニングピアスを全方向に射出

オートホーミング機能が欲しいな!!

オートホーミング機能作るんなら、まずは敵の位置を把握しなきゃいけないから今は無理か~


そんな事を考えていると



「ブモッー」

「ブモッー」

「ブモッー」

「ブモッー」



っと4匹の豚鼻の魔獣が前方の草むらから血を流しながら剣を振りかざし飛び出して来た。

知能は相応に有りそうだし

今は

相当に


『激オコ』


状態!!

言葉を話せるとしたら

『ワレ~何してくれとんじゃ~!!』

って感じだ

体長3メートル以上の巨体が血を流しながら剣を振り回して襲って来る状況は、流石に怖いぞ!!


俺はその集団にむけ一気に加速し

ミスリルソードを力一杯に振り抜き


「ぐぎゃー」


剣を振り抜きざまにもう一匹にも切りかかった俺だ

さっきの戦闘の反省点を今回でリベンジだ!!


「ぐぎゃー」


腹を切り裂かれた2体の蓋鼻の魔獣は鮮血を撒き散らしながら倒れた。

後2体だ!!


俺の攻撃を見た残り2体は方向を変えアルテナに襲い掛かって行く

俺はその1体の後ろからミスリルのロングソードを


「ズサッー」


っと振り抜く

ミスリルのロングソードで魔獣の背中を振り抜いた瞬間


「ぐぎゃー」


っと盛大ん悲鳴を上げながら鮮血を撒き散らし魔獣が倒れるが後1体がアルテナに切りかかる


「カキーーン」


アルテナの結界に豚鼻の魔獣の剣が阻まれ火花を撒き散らした瞬間


「ビリビリビリビリーーー」


っと盛大な放電に巻き込まれ最後の1体も倒れた。

死んではいないみたいだ。

俺は倒れている豚鼻も魔獣の首に再度ミスリルソードを突き刺して止めを刺す。


全ての豚鼻の魔獣の止を確認し亜空間倉庫の格納し



「怖い思いさせて悪かったな。大丈夫か?」

「なんとか・・・だいしょうぶ・・です」


恐怖に手が震えているみたいだが・・なんとか気丈に答えているアルテナ


俺はそんなアルテナを抱き締めて



「よしよしよく頑張った」


といってハグ!!

他意は無いぞ!!

震えていたから・・その・・・


無我夢中で抱き締めてしまっただけだ!!

決して


『疚しい気持なんかじゃ無いんだからな~~!!』


俺のそんな気持ちはアルテナに届いたのだろうか・・・

今一アルテナとの距離の取り方が解らない俺だ。


つづく・・・

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