第8話 8.これからの行動のすり合わせ

女神様と話していて神様の重大な秘密が解った!!

神様というものは、突き詰めれば形も色も何も無い、意志を持った高次元エネルギー体だという事だ!!

つまり神様の姿は、見る者により見える姿が違って見えるという事らしい。

地球の世界でも国により神様の姿というものは全然違った姿をしている。


ある地域では神様の姿は牛だつたり、あるいは象の姿であったり、蛇の姿であったり・・

色々な姿を取っている。



つまり


神様の姿は・・


『神様は見る者の都合の良い姿で対象者に認識される!!』


それが真実だ!!





今回神界の神域で、女神様にこの世界に転移される最中、神刀を振りかざされ殺されそうになっていた女神様を俺が召喚魔法を作って召喚した事により・・・


『俺の作ったフィギアの俺の理想の女神様像』


のイメージがそのまま女神様を実体化させ目の前の身体を与えてしまったという事だ。

つまり!!


今まで意志を持ったエネルギー体でしか無かった女神様が、突然に身体を得てしまいその感覚に本人が一番戸惑っているって感じだ。


『今の女神様は生まれたばかりの赤ちゃんと同じ状態』


と言える。

その赤ちゃん同様の女神様を守りながらお世話もしなければならないのだ!!


『はいは~~い、おしめ変えますよ~』


なんて女神様の下半身のお世話もするかも~~!!


『じゅるっ』


そして女神様に美味しい物をたらふく食べさせて餌付けして、女神様の胃袋を掴んでしまうのだ~~ふふふっ~



イカン!


イカン!


またまた妄想にのめり込んでしまっていた。

戻って来るんだ俺の清い意識よ~~!!


煩悩丸出しで、嫌われたら俺、立ち直れない。

慎重に行動しなければ!!


そう思い



「アルテナ、体の調子はどうだ?」


と何気ない会話を女神様に投げかける俺

内心、エロエロな下心が女神様にバレてないかヒヤヒヤ、ドキドキで超~緊張しているのは内緒だ。

「まさか、レイの召喚魔法によって生身の身体になってしまうとは思っても見ませんでした。

生身の身体になったのは、初めての経験ですので、今までの感覚と違って体を動かすのにも一苦労です」

「おれも、召喚魔法によってアルテナが生身の身体になってしまうなんて思って無かったんだ。

悪かったな」

「レイが私の神の使徒となって守ってくれるようになりましたからお相子ですね」


勝手に召喚して生身の体になった事を責められずに良かった~~

めちゃめちゃ責められると思ってたからビクビクして損した気分だよぉ


俺がアルテナの使徒となった事で


『使徒汎用基本セット?』


って言ったら良いのか?

女神アルテナの神の使徒としての基本能力が貰えているらしい。


貰えていのは、一般的な魔法全般

そして定番異空倉庫

時間停止機能付きらしいから、食料保存も気にしなくてよさそうだ。

それと女神の使徒としての身体能力らしいが・・・


ゲームみたいにステータス画面なんて何も無い!!

これから実地で確認していくしか無いっぽい




女神様との情報確認を兼ねて、今の俺達の状況を再確認しよう!!


〇天災などの抑制や世界の存続の目的以外で神界以外に干渉してはいけないという、禁忌を犯して攻撃して来た神達の今の状況は不明

本当は確認したいが、神達に気づかれ反撃される可能性も有る為に俺達は神達から隠れ地上界でのんびりと旅をする事にした。


〇神界は女神様が居なくても原初の主神が作ったと言われる『エデン』という神のシステムにより自動運用される為に大丈夫らしい。タダ地震や台風、火山噴火や津波など天変地異などの事前制御対応が出来ない為に火山の噴火、地崩れ、火山噴火、巨大台風などが起こりやすくなるらしい・・


〇俺の構築した『隠蔽』により神様から俺達の行動は見えない事を女神様には伝言した。

「何時の間に?」なんて驚かれたがスルー


〇お金は全く無い!!

なのでお金をどうにかして稼がなくてはならない!!

女神様とこの世界の事を色々と聞いていたら

この世界には、冒険者ギルドという物が有り冒険者ギルドに登録して狩った魔獣の素材を売る事でお金を貰えるらしい!!


やはりこの世界にもあったんだ

『冒険者ギルド!!』


なのでまずは魔獣を狩りながら異空倉庫に保存し、街を見つけてそこで魔獣の素材を売ってお金を儲けようって事になった。




武器も何も無しでは魔獣も狩れない!!

なので魔法だ!!


『イメージした物質を作る魔法』


だって女神様は禁忌によりこの世界には干渉してはいけなんだ!!


『辛い話だ!!』


貰ってよかったよ~魔法創造

じゃないと何もできない女神様を守りながら旅なんて出来なかった!!


「魔法創造:物質創造」

「物質創造:ミスリルの両刃剣よ出ろ」


って口に出しながら右手を手前に差し出しながらイメージ!イメージ!

すると右手の辺りが一瞬光り輝いて



右手に1メートル程の


『ミスリルの両刃剣』


が現れた。

意外に軽い!!

でも・・・少し不格好じゃね?

最初から良い物なんて出来なくて当然!!

最初から完璧に出来る人間なんて居ないんだぞ?

誰も慰めてくれないから仕方なしに自分で自分を慰める。


うん!!

これで良かったんだ!!

女神様はそんな俺を見て

「能力を一つ何でもと言って差し上げましたが今見ると相当にヤバい能力を差し上げたみたいですね。

 でも神達が反逆し私達を亡き者にしようとしている今は、それが逆に幸運でした」


「はい凄く良い能力を頂きました。女神様の使途として誠心誠意お仕えいたしますから、小言は勘弁願えると嬉しいです」

「あら、そんな事を言われると私は何も言えなくなってしまうじゃありませんか?しょうがないのでレイのその言葉信じましょう

 裏切っちゃ嫌ですよ?」

「裏切れる訳ないじゃないですか~」

「どうだか?」

「嫌だな~女神様信じてくださいよ~」


「ふふっ、貴方の誠意期待していますよ」


ううぅ・・・

女神様、そこまで言われるとエッチな事も出来ないじゃないですか~・・・



『益々俺、女神様に変な事出来なくなったじゃないかよ!!』




これはもう俺無しじゃ生きてゆけない体になってもらうしか無いな!!


題して


『頼られる恋人作戦』


そう好感度アップしか無いのだ!!


第一目標!!


『お金になる魔獣を狩って亜空乾燥庫に収納しながら人の住んでいる街を目指す』


って事になった。


つづく・・・

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