2人だけの建国

第5話 5.神から隠蔽で見えなくしよう!!

俺は女神様のミニスカートから覗く絶対領域に心を奪われていたが、辺り一面を覆う血の匂いに現実に引き戻される。


「この匂いはキツイな」


思わずそう言って顔をしかめる俺

俺が魔力切れで倒れ、気が付いた時何十匹もの体長2メートル以上もある銀色の毛を纏った狼っぽい魔獣達に囲まれていた為に、ビックリし過ぎて神達が俺達を攻撃して来た『空を埋め尽くす真っ白に輝く1メートル程の剣』を模索して作った魔法により狼達を攻撃したが狼達の群れ相手ではオーバーキルだった・・・


辺り一面狼達の体がミンチ肉と狼達の血により凄惨な狼達の血肉による血肉沼状態?

物凄い血の匂いが立ち込めて今にも吐きそうになってしまう俺


「魔獣の血肉の匂いに釣られ、魔獣が集まってと聞いた事が有る。魔獣が集まって来る前に此処を離れよう」


そう言ったのだが・・・

女神様の反応が・・


『???????????』


そう!!

アニメで表現すると、女神様の頭の周りを『無数の?マーク』が飛び交っているって感じだ。

こいつ、解ってないっぽい?


取り合えず、俺はそんな女神様を


『一気にお姫様抱っこ』


その瞬間


「ひゃっ」



っと地位様悲鳴を上げて・・頬を真っ赤に染めた女神様

今一解らん女神様の反応・・

兎に角、無視だ!!無視!!


俺は一気に飛翔しその場を離れた。


行く先は?


どうしよう?



兎に角


『魔獣の来ない場所!!』


そう考えて辺りを見回しながら、着地地点を探す俺

草原は今さっきと同じで魔獣に囲まれそうだし・・『却下だ!!』


湖も変な巨大魚とか出てきて一飲みにされたらいけないからこれも『却下だ!!』






『大自然』



それは


芝生で覆われた平らな大地に木々が風景宜しく計算されたように綺麗に点在し、歩道が整備され可愛いベンチが都合よく設置された場所なんかじゃない!!


ラノベの世界じゃ、弱肉強食のドラゴンやミノタウロスがうじゃうじゃと沸いている



それが


『大自然?』


俺の知識ってラノベ?

イヤイヤ!!

此処で考えるのは止そう!!


今は魔獣に襲われない場所を探すんだ!!


『魔獣が来ない場所』


『魔獣が来ない場所』


『魔獣が来ない場所』


『魔獣が来ない場所』


『魔獣が来ない場所』


『魔獣が来ない場所』



そして見つかりにくい場所


俺はそう意識して辺りを見回しながら探して、やっと見つけた森の中のひと際高い100メートル以上はある大きな木の座り心地の良さそうな枝の付け根に着地


『おお~木が大きいとめちゃめちゃ安定感が有って、座り心地最高~!!』


俺はそんな見晴らしの良い100メートル以上もある大きな木の枝の付け根に女神様をお姫様抱っこしたまま座った。


それにしても!!

品川高校のチェックのミニスカートから露出したハイソックスとスカートの間の絶対領域


『めちゃめちゃ良い~~~!!見えそうで・・・見えない・・イヤ・・チラッと白い物が見えたかも!!』


反応しちゃダメだ!!


反応しちゃダメだ!!


反応しちゃダメだ!!


反応しちゃダメだ!!


反応しちゃダメだ!!


反応しちゃダメだ!!


大きくなるんじゃね~~!!


『心頭滅却!!』


『煩悩退散!!』


『落ち着け俺~~!!』


これじゃ女子高生を攫ってレイプ寸前の強姦魔じゃん


イカン!イカン!!意識を切り替えなきゃ!!

そういや、どうしてこうなったんだ?


あ!!


この女神様、神に狙われてたんじゃ?

だったら、今の状況危ないんじじゃね?


『コンビニの近くで殺されかけてた時って、あの神域から狙われたんじゃ?』


って事は神は神域から俺達を索敵出来るんじゃ?

これってヤバいんじゃ?


そう思うと背筋から冷や汗が流れ出してくる

ヤバい!!

「魔法創造:神からも見えない隠蔽!!」


続いて

俺と女神様の体をイメージし


「隠蔽!!」


と唱えた。

俺と女神様の体が淡く光ったけど・・・

本当に神から見えなくなったのかは・・・解らない・・


効果が出てるのか、効果が出ていないのか解らないって辛いな・・


兎に角、神から攻撃されても良いように何か対策方法とか?


防御?


防御と言えば・・・『結界?バリア?』


結界魔法?

兎に角、作ってみてダメだったらまた考えればいいっか!!


「魔法創造:絶対防御結界!!」


と唱え

俺と女神様をイメージし


「絶対防御結界!!」


と念じると俺と女神様の体が淡く光った。

おっし!!

これで一応神対応出来てるんじゃね?


そう思い未だお姫様抱っこしたままの女神様に視線を移すと・・




『俺をじっと見つめたままの女神様が居た!!』


俺はそんな女神様を見て、神からの攻撃対策をするのに一生懸命で、魔法創造と魔法発動で一人ブツブツとやっていた事を思い出し!!


しまった~~!!


ヤッチマッタ~~!!

確実に変な奴って思われてるぞ!!コレ~~~!!


そう思って速攻


「ゴメン、変な奴だと思っちゃったよね」


って謝ると

何と女神様から


「はい一人でブツブツと何かを呟いていて、変な人だと思ってました」


まさかの、変な人確定宣言





をぉ~~~女神様に変な人認定されちまった~~!!



つづく・・・

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