-47-「半寸法師」
お母さんが、マグカップにコーヒー牛乳を入れてくれた。
飲もうとしたら、カップの中のコーヒー牛乳から、何かがひょこりと顔を出した。
小さな人間だ。
そいつは僕の視線に気付くと、こちらを見返して、少しの間じっと見つめ合った。
しかし、それはごく数秒の事で、そいつはすぐに再びコーヒー牛乳の中に潜った。
僕は、カップの中身を流し台に捨てたけれど、そいつの姿はもうどこにも無かった。
そいつの姿を思い出すに、昔、絵本で読んだ一寸法師に似ていた気がする。
但し、体の大きさは、一寸法師より更に小さくて、その半分程の大きさしか無かった様な気がする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます