ハードボイルドな日常 志を探す旅

@wani555

第1話 ふとある日、起きたら留置所にいた

起きたら留置所だ。

何をしたかは覚えていない。


アクリル板を叩き、警官を呼ぶ。

「出してくれ」


応答はあるものの、かなりの放置気味。

まだ酷く酒が残っていて気持ちが悪い。


アクリル板を殴る。叩く。蹴っ飛ばす。

後ろ回し蹴り、ソバット、色々と何発も何発も打ち込むが、ビクともしない。


警官が来て、何を話すかと思ったら、少し応答した時に、昨日PCR検査を受けたという旨を伝えていたらしい。


まだ酩酊状態が続いていた俺は、そんなことを話したことも覚えちゃいない。


「いいから出してくれ!」

ひたすらに蹴る、蹴る…


長らくして、防護服に身を包んだ警官が数名、僕を釈放しに来た。


PCRというものにここまで敏感なのかと

結果はいつ出るのかと聞かれたので、翌日なので今日出ると思う。と告げて、そのまま自宅まで送られて釈放される。


眠りに着いて、しばらくすると警察から着信が

「結果どうでした?」


「まだ出ていない。こちらから電話するから待っててください」


また寝ていると、何度も何度も着信が…


こちらからかけると言っているのだが、そんなこと聞いちゃいないな。


起きてから電話をかける。


「陰性でしたよ」


ホッとしたようだ。


なんて事のない日常のシーン。


最近じゃあなかなか無くて久しぶりだったが、道端で潰れていたので保護をしてくれたとのことだったを


警察も大変だな。



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