A子 4
それからも私とA子は夜に会うこと続けた。
術後しばらくは携帯ゲーム機で一緒に遊んだり他愛もない話をしたり、夜の公園で遊んだり街を歩き回ったりした。
カラダの関係がなくとも私はとても楽しかった。
充実感があった。
こんな気持ちは、小学生の夏休み以来な気がした。
しかしある日
『ウチ、彼氏ができたんだ』
あまりに突然すぎて冗談だと思った。
『やっぱ近い年齢の人がいいなって』
『ずっとあの掲示板続けてたんだよ。気付かなかった?』
『彼の家にも行ったよ。タバコは嫌だけど、ゲームが上手いし楽しいんだ』
『彼は仕事もしてないから親がいない昼に会えるし』
『君の≪おかげ≫だよ。私を外に連れ出してくれて、色々な世界を見せてくれて、話を聞かせてくれて、体験させてくれたから』
『もう人と会うのが怖くなくなったと思う。大丈夫。』
『私が泣いていないのに泣くなよ。最後までカッコよくいてよ。いつもみたいに大人ぶってカッコつけててよ』
『ありがとう』
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