やっぱり「食」は重要(1)
阿蓮が二十人の爆竜の女性達と一緒に温泉に入った日の翌日。阿蓮は自らが建てた温泉旅館の一室で目を覚ました。
「ん? もう朝か……。それにしても我ながら派手にやったな」
目を覚ました阿蓮は自分がいる部屋を見回して呟く。彼の周囲には昨日一緒に温泉に入った二十人の爆竜の女性達が眠っており、全裸で眠っている彼女達の身体は何かの液で汚れており、下半身を見ると股の辺りに僅かな血がついていた。
昨日温泉に入った後、阿蓮はいよいよ爆竜の女性達を抱いた。お互いにこの時を心待ちにしていた彼らは狂ったように愛し合い、力尽きて眠ったのは一度沈んだ陽が再び登り始めた頃だったと阿蓮は記憶している。
「昨日は中々の激戦だった……」
阿蓮は昨日の夜を思い出しながらしみじみと呟く。
陰陽師となるために身体強化を受けた阿蓮は身体能力だけでなく生殖機能も常人より高くなっているのだが、生物兵器の
「………」
「っ! ……えへへ、ご主人様ぁ……」
阿蓮がなんとなく自分の腰に抱きつきながら眠っている爆竜の女性の乳房に触れると、彼女は僅かに身体を震わせてから幸せそうな寝顔を浮かべる。
処女を散らされて痛みを感じながらも同時に快楽を感じ、自らも楽しみながら自分達の主人を楽しませようと奉仕をする爆竜の女性達の姿を思い出すと、阿蓮は自分の下半身に血が集まってきたのを感じた。そして今日も村からまた別の爆竜の女性達を集めて抱くことを決めた彼は、昨日の夜で唯一不満に感じたことについて考えた。
「昨日は楽しかったけど、酒とツマミがあればもっと良かったんだがな……」
阿蓮が昨日の夜に感じた唯一の不満は食事であった。
爆竜の一族から出る食事は焼いた獣の肉か魚、他には森で採った果物。星面金剛にも長期活動用の携帯食料が積んであるのだが、せっかく魅力的な女性達と過ごす夜なのだから、ちゃんとした食事と酒が欲しいと思ったのである。
「どうしようかな? ここは先に食糧の方を先に何とかした方がいいか?」
今だに眠っている爆竜の女性の乳房を触り感触を楽しみながら阿蓮が呟く。
本当だったら今日から爆竜の一族が暮らす新しい住居を建てて、彼女達の生活環境を整える予定であった。だが戦時略決から帰ってきてアリュウの開発計画を考えていた時、爆竜の一族が住む場所よりも食べ物の方に感心があったことを思い出した阿蓮は、方針転換をしてまず自分と爆竜の一族の食糧事情を改善することに決めた。
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