第2話 命の危機

それは突然起こった、謎の魔法が勇者の腹を貫いたのだ。

あまりにも突然すぎて勇者以外の全員が固まってしまった。


「ククク...余りにも無防備だったので攻撃してしまったではないか」


陰から急に魔族が現れた、この覇気...そしてこの声には覚えがある。まさかあいつは!


「まさかお前は!魔王軍四天王鏖殺ディアス!」


「その通り我こそは魔王軍四天王が一人一切鏖殺のディアスなり!」


「嘘よ!あんたはあたし達が砂漠の町で倒したはずよ!」


「弓兵の言う通りだ!貴様はあの時聖剣に心臓を穿たれたはずだ!」

「生きているはずがない!」


「あぁ!我は確かにあの時あの場所で貴様らに倒された!」

「だが、あのお方が私を次の魔王として蘇らして下さったのだ!」


「あのお方?」


「おっと少し喋りすぎてしまったようだ、だが問題ないな」

「貴様らはここで俺に殺されるんだからな!」

「さあ出てこい真・魔王軍よ!」


ディアスがそう叫ぶと周りに凄い数の魔族、魔物が召喚された。


「これは...不味いな....どうする勇者殿?」


「仕方がない!俺が先陣をきる!弓兵と魔法使いは遠距離から援護を!」

「聖女は弓兵と魔法使いのサポートを!」

「騎士は俺の援護を頼む!」


「了解した」


「了解よ」


「了解!?」


「了解しましたわ!」


さて、これは大仕事になりそうだな...




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「犠牲」 北北山脈 @Kt3500kupu

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