第3話 空港を出る
そんなこんなでカンボジアに着き、空港から出ることになった。
空港から出てカンボジアの首都であるプノンペンを行く道で色々と驚くことがあった。
まず驚くのが日本のような家が1件もないことだ。
コンクリートの二階建ての家など、カンボジアには皆無だ。
道中を走って見かける多くのカンボジアの家は高床式倉庫のような見た目をしていた。
木で作られた家は柱がニョキっと生えていて、居住空間は地面とは接していないのである。
梯子や階段が入口に接しているものの、かなり簡素な作りが多かった。
屋根は藁葺きのものもあり、正しく縄文時代のような家が至る所にあるのだ。
そしてとにかく若者が多い。
元気に上半身裸で遊び回る子供の姿を至る所で確認出来た。
赤ちゃんを抱える母親やお姉さんの姿はよく見るし、1つの家庭に5~6人ぐらいの子供がいた。
カンボジアの人は子供を労力として使う。
教育に行けない子供は殆どなのだ。
色はみんな黒く、肌白い人は皆無である。
当たり前だ、赤道が近いから否が応でも日焼けするからだ。
カンボジア人の顔つきは主に2種ある。
1つはインド系の顔の作りが濃く、肌が茶色味がかった色合いの人だ。
もう1つが中華系の日本のような顔つきの人だ。
だから、全くの異国の地という訳ではなく、むしろ親しみやすい顔つきの人が多かった。
そういったことも、カンボジアの文化に足を踏み入れやすい要因になったのだと思う。
まあ、高床式倉庫の家はお金持ちではない方々の家である。
では金持ちの家は?となると…1階建ての平屋となる。
中華系の家の作りが多く、扉が解放された感じの様子だ。
中も中華系の置物など、家の暮らしとしてかなり中華文化を感じた。
そんな風に人々の暮らしにどこか魅入られながら窓の外を眺めつつプノンペンの首都を目指していった。
道はお世辞にもいいとは言えず、跳ねるような道が多かった。
そして、道中の観察をすると非常に面白いことを知る。
バイクはHONDA
車はトヨタ
ほぼこれなのだ。
たまにバイクがSUZUKIだったり、車がHONDAだったりするが、カンボジアでは日本の車種以外のものを全く見なかった。
因みにカンボジアの裕福層はみなレクサスに乗るのがステータスとなっている。
金持ちが車に乗り、更に金持ちになるとレクサスに乗るのだ。
これは非常に面白いと思う。日本人から見た外車が皆無なのだ。
聞くと、日本の製品は皆品質がいいと言う。
日本製品を買えば間違いないと皆考えていた。
そう…カンボジアは日本が大好きすぎる親日国だ。
ただ気をつけてほしい。
日本人は金持ちで呑気だと思われている。
物価の適正価格を知らないとぼったくられることもあるので注意だ。
まあ、そんなこんなで空港から車でプノンペンに着いた。
次回はカンボジアの首都プノンペンがどんな様子かを語ろうと思う。
お坊さんになる間までもがカルチャーショックの連続だから大変である。
カンボジアでお坊さんになりました レアクロエ @rea-kuroe
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