第3話

酸素ボンベを付けて、特製レインコートを来て外に散歩にでてみる。


今日は雨だから、誰も外に居ない。



おそらく30年後には僕以外は誰も居ないのかもしれない。




僕らの先祖は地球からの探索でこの星に降り立った。



代を重ねて少しだけこの星に適応した人間は、もう地球には帰れない。


先祖から僕に至るまでのこの星に住む人間の進化を、地球人もまた何代にもわたって研究をしているらしい。


要は僕達はモルモットなのだ。


ただ地球人の誤算は、この星の人々は何一つ自分で生み出せなかったことだ。


生活も、娯楽も、全て地球から送られる物資で成り立っている。


そして、この環境の何が原因かわからないが人口は尻窄みに減っている。


人間のような見た目の、人間では無い物。


それが僕である。

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