第34話 やっちまったなぁー!
女神の馬鹿みたいなバージョンアップを確認した俺は、叫び声を上げた後数分間の現実逃避と瞑想によって、ようやく落ち着きを取り戻す事に成功した。
「ふう、ようやく落ち着いたぜ!それにしてもなんなのこのスキルは?」
そう言って、俺は再びステータスを見る。
名前 相田圭太
種族 人間
レベル 20
職業 料理人
ステータス 測定不能
装備
コートオブゴッティス
普通のシャツ
普通のズボン
天空のシューズ
スキル
神眼
鑑定能力に加えて、千里眼、万里眼、予知眼、邪眼系などのあらゆる魔眼の能力を使う事が出来る。(但し、魔眼発動には魔力が必要で、その上、一度に発動出来るは1つの眼につき1種類まで)
鑑定 全てのものを調べる事が出来る。【人、モンスター、植物など全て】
道具召喚
包丁召喚
ペティナイフから解体用ナイフまであらゆる包丁を召喚する。
(自動洗浄機能、破損再生、紛失補償)
調理器具召喚
思い描いたあらゆる調理器具を召喚できる。
(自動洗浄、破損再生、紛失保証)
食器召喚
あらゆる食器を召喚する。
(自動洗浄、破損再生、紛失保証)
解体人【捌く者】
全てのものを切る事が出来る。
【有機物、無機物、霊など】
どんな物でも最適な解体が出来る。
貯蔵庫 【アイテムボックス】
あらゆる物を貯蔵出来る。生き物も可
容量無限、時間停止機能 自動選別機能
収集 【コレクター】
認識した物を手元に引き寄せる。
一度見たものを探し出す事が出来る。
自分が倒したモンスターを自動収集する。
温度管理、熟成管理 【管理人】
食材の温度を自由に変える事が出来る。
低温調理が出来る。
熟成させる事が出来る。
調味料精製
あらゆる調味料を作ることができる。
香辛料や料理酒も精製出来る。
全魔法
この世界の全ての魔法を使う事が出来る。
神級魔法
超級魔法を超える神級魔法を使うことが出来る。威力は最低でも軍隊消滅、最高で世界を破壊できる(ただし、魔法を使うためには詠唱が必要)
属性: 火・水・風・土・氷・雷・闇・光・空間・重力 など
魔物蒐集
倒したモンスターや魔族などを図鑑に蒐集して、好きな時に召喚することが出来る。
(ただし、召喚する時に魔力を消費する。召喚した魔物は一度死ぬと復活まで時間がかかるが、通常の3倍の魔力を消費する事で即時使用可能になる)
言語理解
全ての言葉と文字がわかる。
書くことも出来る。
世界地図
異世界シャングラの全ての地形が書いてある地図が頭に浮かぶ。
自動マッピング機能
現在地機能
目的地検索機能 など
女神からのギフト
女神の寵愛(歩合制)
解呪、解毒
あらゆる毒、呪いを消す事が出来る。
回復、再生
あらゆる怪我を癒やし、欠損を治す。
状態異常無効
あらゆるバフ、デバフを無効
自動結界
オート機能付きの結界であらゆる攻撃を防ぐ
(ドラゴンのブレスなら10発は耐えられる)
一度割られると、回復まで半日かかる。
任意で結界を他人に譲渡出来る。
(但し、1日で消失)
気配感知
自分の半径100メートル以内の生物の気配を感知し、さらに敵対意思などを察知する事ができるようになる。意識を集中する事で上空、地中100メートルを感知する事が出来る。
(その他は、女神の気分しだい)
称号
女神の料理番 異世界の料理人 超越者
無敵の料理人 モンスターの支配者
モンスターの厄災 魔族殺し
「とりあえず変わったスキルを確認すると、まず『天の目』が無くなって『神眼』になってるな。てか、何で『神眼』なのに、魔眼まで使えるんだよ?反則すぎだろ全く!次に、大きく変わったのは『気配感知』が100メートルに増えた事と、上空や地中にまで使えるようになった事かな……やべーなこれ!それに、全ての魔法が使えるとか、他の魔法使いの人に謝らないとだろこれ全く。あとは【コレクター】と『調味料精製』と『自動結界』だな!まぁこの辺は大して変わって無い、かな?そんな事よりも、今回一番の女神グッジョブなスキルはやっぱり『世界地図』だろ!!これを使えば道には迷わないし、マッピング機能とかナビゲーションシステムとか最高過ぎるでしょ!!このスキルに関してマジで女神グッジョブ過ぎる!!」
俺は右手の親指を立てて空に向かってグッジョブすると、空から流れ星が幾つも流れていた。どうやら女神が降らせたみたいだ。
俺が美しい星空を見上げていると、早速スキル『気配感知』に反応があった。
どうやらバージョンアップした事でさっきまで分からなかった気配を掴んだようだ。
俺は気配のする方へスキル『神眼』の「千里眼」を右目で発動し、左目で「鑑定」を準備する。すると「千里眼」がついに気配の正体を発見した。
「はっ?おいおい嘘だろ?!!!」
そいつはなんと、上空100メートルを旋回しながら飛んでいる・・・・巨大なドラゴンだった!!
「空にいるなんて、そりゃ見つからない訳だよなぁ全くもー!!とりあえず「鑑定」をかけてみるか」
俺は「千里眼」で見ているドラゴンに左目で準備していた「鑑定」をかける。
名前 なし
種族 炎龍(幼体)
レベル 29
ステータス
攻撃 3500
防御 2500
魔力 3500
魔防 2700
速さ 4650
スキル
火炎砲 飛行 鉄爪
魔法抵抗 火魔法 など
状態
魅了 混乱
説明
炎龍の幼体。
炎龍は飛べるようになると親元を離れて1匹で生きていく。
「あー!成程、アザゼルの洗脳にかかったけど、無駄に魔法抵抗があったから半端にかかっちまった訳だ!って!言ってる側からこっちに気づいたみたいだな!」
炎龍(幼体)は俺の存在なら気づいたようで急に旋回をやめて俺の方へと降りて来た。
俺は「千里眼」と「鑑定」のスキルから実戦用の「予知眼」と「魔力眼」に変更すると、ペティナイフを召喚して戦闘態勢をとる。
「ガァーー!!!」
炎龍(幼体)が俺に向かって咆哮を上げながら俺に向かって火炎砲を飛ばして来たのだが……
ボウ!!!
バン!!!
火炎砲は俺を守る「自動結界」により防がれて、俺に届く事は無かった。
「残念でしたー!!お前の攻撃は俺には通用しないんだなぁーこれが!!」
俺は炎龍(幼体)に向かって手を振りながら挑発すると、炎龍(幼体)は俺に向かって突進して来た。
「馬鹿だなコイツ。まぁ炎龍と言っても、所詮は半分操られているし、しょうがないか。せいぜい成仏してくれよ……【捌く者】」
俺は炎龍(幼体)に向かってペティナイフを振り下ろしながらスキル【捌く者】を発動する。
サン!!
「グギャー!!!」
ドスン!
炎龍(幼体)は見事に縦に真っ二つになり、地面に倒れた後、一瞬にして消えた。
「えっ?!何で消えたんだ?……あっ!そうか、【コレクター】のスキルで倒したモンスターを自動収集出来るんだった!」
俺は「アイテムボックス」の中を確認すると見事に炎龍(幼体)が入っていた。
「おおー!これは意外と便利なスキルだな!
あれ?倒したって事は、もしかして図鑑に登録されちゃったかも……やばい!早く確認をしないと!」
俺はすぐにスキル「魔物蒐集」から図鑑を召喚してページをどんどんめくっていくと、真ん中辺りに炎龍(幼体)が登録されていた。
「やっちまったー!!」
俺はその場で膝を折ると、少しの間項垂れてから起き上がり
「よし!とりあえず今は、念願のドラゴンの肉が手に入った事を喜ぶことにしよう!!」
そう言って俺は現実逃避したまま、街へと戻っていった。
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