第19話 女神のサービス
女神の所にモーサンを送ると、少ししてから女神の声が聞こえて来た。
『何よこのモーサン!ナイフを入れただけで身がほろほろと崩れていくわ!なんて柔らかいの?!それに見た目も凄く綺麗!!サーモンピンクの身とグリーンとレッドのソースとの対比が美しいわ!???この赤いソースに入っているのは、唐辛子だけじゃ無いわ!これは……そう、この甘さはハチミツね!!それも、「ドラゴンビー」のハチミツを使ってるわね!この辛さの後の甘さがモーサンとも最高のハーモニーを醸し出しているわね。今まで食べた中でダントツに美味しいわよケイタさん!!』
やたらとテンションの高い女神の事をガン無視しながら、俺が黙々とモーサンを食べ続けていると、いきなり女神からメールが送られて来た。
「ビックリしたな!なんだよ女神?もうモーサンは無いぞ、全くも・・・」
俺は文句を言いながらもメールを開くと、その内容に絶句し、思わず持っていたナイフを落としてしまった。
その内容にとは…
【ふふふ、とーてっも美味しいモーサンをありがとう!!お礼に新しいスキルをプレゼントしますから確認してね!!今度も、美味しい料理を楽しみにしてるわね〜】
「新しいスキルってなんだよ?頼むからこれ以上俺を人外にしないでくれ!」
そう言いながら俺はステータスを開く
名前 相田圭太
種族 人間
レベル 9
職業 料理人
ステータス 測定不能
装備
コートオブゴッティス
普通のシャツ
普通のズボン
天空のシューズ
スキル
鑑定
全てのものを調べる事ができる。
【人、モンスター、植物など全て】
道具召喚
包丁召喚
ペティナイフから解体用ナイフまであらゆる包丁を召喚する。
(自動洗浄機能、破損再生、紛失補償)
調理器具召喚
思い描いたあらゆる調理器具を召喚できる。
(自動洗浄、破損再生、紛失保証)
食器召喚
あらゆる食器を召喚する。
(自動洗浄、破損再生、紛失保証)
解体人【捌く者】
全てのものを切る事が出来る。
【有機物、無機物、霊など】
どんな物でも最適な解体が出来る。
貯蔵庫 【アイテムボックス】
あらゆる物を貯蔵出来る。生き物も可
容量無限、時間停止機能 自動選別機能
収集 【コレクター】
認識した物を手元に引き寄せる。
一度見たものを探し出す事が出来る。
温度管理、熟成管理 【管理人】
食材の温度を自由に変える事が出来る。
低温調理が出来る。
熟成させる事が出来る。
調味料精製
あらゆる調味料を作ることができる
生活魔法
火や水などを出す事が出来る。
その他にも、汚れや匂いなどを消す事が出来る。
神級魔法 ←NEW
超級魔法を超える神級魔法を使うことが出来る。威力は最低でも軍隊消滅、最高で世界を破壊できる(ただし、魔法を使うためには詠唱が必要)
属性: 火・水・風・土・氷・雷・闇・光・空間・重力 など
言語理解
全ての言葉と文字がわかる。
書くことも出来る。
女神からのギフト
女神の寵愛(歩合制)
天の目
自分を中心として、半径50メートルを見ることができる。
解呪、解毒
あらゆる毒、呪いを消す事が出来る。
回復、再生
あらゆる怪我を癒やし、欠損を治す。
状態異常無効
あらゆるバフ、デバフを無効
自動結界
オート機能付きの結界であらゆる攻撃を防ぐ
(ドラゴンのブレスなら3発は耐えられる)
一度割られると、回復まで1日かかる。
気配感知
自分の半径20メートル以内の生物の気配を感知し、さらに敵対意思などを察知する事ができるようになる。
(その他は、女神の気分しだい)
称号
女神の料理番 異世界の料理人 天才料理人
モンスターの厄災
「おいいいい!!!!何考えてんだよ女神!
なんだよ神級魔法って!確か、俺が使える魔法って生活魔法だったよな?!それがなんでいきなり世界破壊クラスの魔法を使えるようになるんだよ!!しかも最低でも軍隊消滅って、どこで使うんだよこんな魔法?!危険すぎるだろ!」
俺は女神に対して文句を言うが、どうやら聞こえてないようだ。
*******
食事を終へ、落ち着いた俺は女神がプレゼントして来た新スキル、「超級魔法」がどんな魔法だか気になってしまい悩んだ末、試し打ちをする為に街の外へと向かった。
あっ!もちろん一番弱い魔法を使うから安心してね!じゃないと、俺も死んじゃうから!
*******
街を出て、誰いない草原へと到着した俺はいつの間にか覚えていた詠唱を唱える。
我は雷の覇者なりて 我は天を統べるもの
我が願望は神をも殺し 全てを統べる雷神
全能の雷光にして 天を撃ち落とす轟雷よ
我が眼前の敵を消し去れ
さすれば我は主神となる
雷神級魔法
俺が詠唱を唱えると、晴れていた空が徐々に曇っていき、ゴロゴロと鳴り出す。
そして・・・
ドッゴーーン!!!
と、巨大な雷が落ちた後、さらになんだも雷が大地に降り注いでいく。
ドコーン!!ドコーン!!ドコーン!!
およそ五分程経ち、曇っていた空が元に戻ると草原だった場所は一面が大穴や岩などが露出して、見る影すら無くなっていた。
そんな光景を見て、俺はしばらくの間唖然としていたがようやく意識が戻り、現実を受け止めると
「・・・・やべーなこれは。漫画やアニメとかの世界だよ。いや、ここは異世界だった!って、そんな事よりこれどうするか?流石にこのままは拙いよな」
俺はボロボロの草原を見て、なんかいい魔法がないかを探してみると、なんとおあつらえ向きの魔法があったので俺はすぐに詠唱を始めた。
求めるは全てを癒す光
与えるは全てを浄化する心
我は一切の傷を認めない
痛みを与える事を認めない
血を流す事を認めない
我はあらゆる苦痛を消し去る者なり
光神級魔法
俺の魔法によって、みるみるうちに草原が元に戻っていく。
「おお!すごいなこの魔法!!マジでなんでも治せるんだな!だけどさぁ、だんだん自分の事を考えると、ラノベなんかのチートキャラって言葉が可愛く聞こえてくるんだよなぁ・・・はぁ〜」
俺は関心しながらも、自分がどんどん人間離れして行く事に対して、もの凄く心配になっていった。
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補足
魔法には、初級、中級、上級、超級、神級とあり、生活魔法は初級の部類に入ります。
基本的に超級魔法を使えるのは、Sランクの冒険者や宮廷魔法師などの魔法使いで、大抵の魔法使いは上級魔法が使えれば優秀です。
ちなみに、この世界にも異世界物の定番である無詠唱は存在しますが、ほとんどの魔法使いは使えません!
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