第2話 スーパームーン

山内「なんか降ってきてね?」


伊藤「は?」


山内は急に全力で自転車を漕ぎ始めた。


伊藤「マジ?」


山内「伊藤!行くぞ!アレ、UFOだ!拾いに行こう!」


確かに月から何かが降ってきているように見える。

伊藤「いやいや、ちょ山内!」


山内は止まらない


伊藤(いやいやおかしいだろ!月から何が降ってくるんだよ、隕石か?いや、それなら距離感と速力がおかしい。明らかに大気圏に入ってるのにまだ地表に衝突してない、隕石ならその頃にはもう激突しているはずだ。という事は隕石以外だが、隕石以外の物が地球に飛来したというなら前例がない、未知なものなら考えても仕方がない、、、か。)

伊藤は思考を一旦停止し、山内を追いかける


自転車を飛ばして10分程経った頃、もう手前の山でソレは見えなくなっている。かなり近い


山内「あの山だ!あの山に落ちるぞ!」

伊藤「おいおい、あの山に人は居ないだろうな!?」


程なくして山の麓に着き、自転車を投げ、足早に山を登る


伊藤(やはり何かおかしい、これだけ近づいても轟音や熱風は全くなく、もう地表に落ちてていい頃なのに衝撃波も無い、俺たちが見たのは幻覚だったのか、あるいは落下していたのではなく、それこそ遥かに高文明の宇宙船が着地していたのだとしたら。)


山内が丘の上で突如足を止める

山内「伊藤!おいこれ!」

すぐさま伊藤も追いつく

伊藤「っな!、、まさか」

そこには人が3人は乗れるくらいの大きさの宇宙船と思しきロケット型の乗り物が熱を帯びて立っている。

信じ難いが、これはいわゆる「UFO」というやつだ。


そして驚くのも束の間、山内はハッと伊藤の顔を見ると伊藤もこちらを見た。お互いに同じことを考えているようだ。

「宇宙船に乗っていた者は??」



宇宙船の裏からソイツは出てきた。

??「初めまして、地球人」







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