1日目
「ねえねえ、あのお寺じゃない」
「私、初めてきたけど、何かすごく古そうだね」
普段から明るく、仲の良い美優と友美が先頭を歩きながら百メートルほど先に見えてきた古臭い寺を指差して話している。
「そうだと思う。スマホの地図もあの寺を示してるよ」
門の前まで来ると、その古臭さだけでなく、何とも言いようのない不気味さを感じて背筋がゾクッとしてきた。
「あたし、一番乗り〜」
そう言って、美優が門に向けて走り出した。
「あっ、ダメ。私、一番がいい」
美優を追いかけるように景子も走り出した。極端に短いスカートが靡いてその中を顕にしそうになる。
「ちょっと、待ってよ。ほら景子、パンツ見えそうだよ」
友美が慌てて追いかけながら、景子に注意を促す。
「大丈夫、今日の自信あるパンツだから」
「もう」
景子の返事を聞いてもう少しスカートが捲れ上がれと念じてしまった。自信のあるパンツが気になりすぎる。
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