〇日目-2
すごいな、貴俊。よくそんなことまで知っているな。さすがに成績トップなだけある。しかし、真っ暗な中を歩くのか、何か探検みたいで楽しそうだな。
「お前、よく知ってるな。でさあ、昨日母さんから聞いたんだけれど、ここから一時間ほど行った寺で体験できるらしいんだよ。今度の休みにみんなで行ってみないか」
「マジ、それは行くしかないでしょ、なあ信士」
「うん、僕も行ってみたいな」
「どうせなら、クラスの女子も誘おうぜ。男だけで行ってもつまらないし。で、終わったらみんなでカラオケでも行かないか」
「カラオケよりボーリングがいいな」
その後もいろんな意見が出るなど、僕たちはこのイベントの予定を楽しく話した。
次の日、学校でこのイベントをクラスで話したところ、僕、和哉、雄介、貴俊に加え、なぜか男子の
純はちょっとケンカっ早くて、よく和哉とゲームセンターに行ったりしている。金髪の和哉と赤髪の純でかなり目立っているようだが、れっきとしたバスケ部員だ。
友美と美優は雄介と純が入っているバスケ部のマネージャーだ。友美は雄介と付き合っているって噂だけれど、本人たちは認めてないらしい。
景子はこういうイベントには必ず参加してくるようなミーハーなところがある。合コンとかのための話のネタ探しかな。
志那はもともと変わっている子で、オカルト系女子だ。いつも黒魔術や呪いとかの本を読んでいる。
ただ一人、萌乃だけは何で参加したのかわからない。普段からおとなしく、こんなイベントに参加するようなタイプではないんだけれど。
でも誰にしろ、この時の僕たちは、近所にある珍しいスポットを体験しに行くという軽い気持ちだった。
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