日記(高校生編②)
□□月〇〇日
初恋から二年が経った。日記を開いたときに最後が二年前だったことにびっくりした。
この2年間で恋をしていないと言えば嘘になるが、ここに書くまでの恋ではなかったのがここに書かなかった理由だ。
しかし、ここにまた書いているということは、そうまた恋をしたのだ。
ここに書けるくらいの気持ちを持った子を見つけた。
明日にでもその子の事を書いていこうと思う。
今日は恋をかくよりも恋を振り返りたい気分だ。
□□月□□日
恋をした子の特徴だが、髪が短く、綺麗で、自分の気持ちをオブラートに包まず言えて、誰にでも平等に接することができる子だ。
その子とは2年生のクラス替えで一緒になったのだが、最初は特に気にも留めなかった。だが、気になり始めたのは修学旅行に行った際にあの子の笑顔を初めて見たのだが、その笑顔を見たとき僕はその笑顔に吸い込まれた。
俗に言う一目惚れってやつだ。
僕は一日中あの子の事を考えている。頭からあの子の笑顔が離れない。
□□月××日
いよいよ学校祭のシーズンが始まった。
1年前はどこかの国から見つかったウイルスによって全部の行事がパーになった。
かろうじて修学旅行ができたのだが、修学旅行が無かったらあの子を見つけることはできなかっただろう。僕は運が良い。
結局、今年は学校祭の開催が決まり今に至る。
僕は授業中も学際の準備時間もあの子を目で追う。
だが、それだけでは初恋の時と同じ結果になるのは目に見えている。
今回ばかりは「学際マジック」を信じてみようと思う。
□□月■■日
学校祭は無事に成功に終わった。
二年ぶりで忘れていた部分もあったが一年間丸々行事が無かったので十分にストレスを発散できたと思う。
進展についてだが、学校祭の最終日僕の学校は8時になると花火が上がる。
その花火をあの子と一緒に見たかったのだが、持ち前のチキンを発揮し見ることができなかった。
しかし、しかしだ僕はあの子と一緒に帰る約束を取り付けたのだ!!!
それも帰る前に夕食を食べる約束もしたのだ!
約束のメールを送ったのは友達だが、いつもなら怒る僕も顔は怒ってはいたが心の中は喜びで満ち溢れていた。
次は一緒に帰る前日にまたこのノートを書こうと思う。
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