-o-o- 32

「なぁんかさ。いい感じだよな」


光太こうた先輩が、にしし、っと笑う。


「だねー、こんなの無かったねー」


すずちゃんさんが、けらけら、っと笑う。


「やっと、って感じですわね!」


白崎しらさきさんが、うふふ、っと笑う。


「どうしたんですか?」


何がですか?


「いやー、今までなかったんだよなー」


大きくバンザイした

両の手をゆっくりと

頭の後ろで組みながら

光太先輩は言った。


「ツッコミ」


「ボケ倒しかよ!」


恍惚の表情を浮かべる女子2人。


「あ〜、まとまるねぇ……」


「ですわねぇ」


ほのぼのされてしまった。

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