-o-o- 18
「これで うすい って読むんですか」
「わたし、暫くふえふきさんって読んでました……ゆきえ先輩が……」
「ゆきえは意地悪よね」
「お前が言うか」
「なんとなく……」
本当に何を考えているのかわかんない人だ。
と思ったら、突然自分の頭をグーでぽこり。舌をペロり。
まぁカワイイ! とはしゃぐ白崎さんに、何度もてへぺろを見せつけ始めた。
「
結構喋るタイプなのかな。
にしても、喜ぶって……なんで?
「うすハゲピカ太……くん☆」
「て、てめぇ……血族に謝れ!」
全開のおでこを隠しながら怒りに打ち震える笛吹先輩を
それはそれは楽しそうに眺める
堕落した天使のような微笑みの玉邑さん。
この2人は、多分、こんな感じが平常運転なんだろうな。
すかさず涼ちゃんさんが見せてきたのは
漫画"うすハゲピカ丸くん"の最新巻だ。
準備にしては良すぎるよね。愛読書なんだろうか。
はい、見えてます、見えました。
顔に押し付けないでください。
しまってもらって大丈夫です。
僕のカバンに入れないでください。
ちゃんと返してねって顔しないでください。
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