第162話 石油
第162話 石油
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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海神『今から900年後の未来で、人間は石油を見つけるのです』
キャッツ「セキユ?」
マリア「……聞いたことある?」
サリー「ううん……ない……」
キャッツ「見つけるってことは、今は見つかってないってだけで、もうすでに地球上にあるってこと?」
海神『ええ、そうです。地球上と言うのかはわかりませんが』
マリン「どういうこと?」
海神『地下にあるんですよ……地下資源である石油の存在と、その加工方法を人間は900年後、知ることになるのです』
ローズ「……じゃあ、今はまだその存在も、知られてないってことですか?」
海神『ええ、でも存在がわかってからは、恐ろしい速度で進んでいくんですよ』
マリア「石油を、どうしたんですか?」
アナスタシア「石油は発見されてすぐは、燃料という使い道しか知られてなかったの。でも時が経つにつれ加工次第で何にでもなるとわかったのよ……入れ物、履き物、着る物、食べられる物だって作っていたわ」
フィスト「なにそれ?魔法みたいじゃん」
アナスタシア「フンッ……そんなふうに喜んでたら、あの有様よ」
フィスト「なによ!」
ジャンヌ「やめなさいよ」
アナスタシア「便利なものを便利だと喜ぶだけで、その後始末も考えない……そんな連中に、このオーブを渡せないのよ!世界がひとつになったら、人間みんなで!あんな未来に向かってくんでしょ!」
サリー「……決めつけてなんかほしくないけど……」
リーフ「あんなに鮮明に未来が見えるんだから、しょうがないよね……」
マリン「ちょっと!諦めないでよ!私たちで海を守るのよ!」
リーフ「諦めてなんかないよ!諦めない……絶対に……私のおじいちゃんも、諦めなかった……」
キャッツ「?リーフ、なに?おじいちゃんって」
海神『……あなたは、エルフ族ですね。エルフの寿命は長いから、あなたのおじい様というと、相当な昔を生きた方だったのでしょう』
リーフ「はい……あの、アナスタシア……聞いてくれる?」
アナスタシアはリーフの目をまっすぐに見つめました。
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