第161話 900年後の未来

第161話 900年後の未来

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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9人は神殿の中にいることに気づきました。

アナスタシアが見せた、未来の映像が、終わったのです。


サリー「……い、今の」


アナスタシアと8人の仲立ちを務めたサリーがつぶやきました。


フィスト「今のが……未来の海?」


呆然とする9人を横目で見ながら、アナスタシアはオーブからそっと手を離しました。

サリーはその動きに気づき、アナスタシアの額に当てていた杖を慌てて引きました。


アナスタシア「海神さま……終わりました」


海神『ご苦労様でした』


マリア「うそでしょ……」


キャッツ「な、なによ今の……」


アナスタシア「さっき言ったでしょ。未来の海よ」


マリン「うそつきなさいよ!なによ!未来の海って!なんで海があんなんなっちゃうのよ!?」


リーフ「マ、マリンちゃん……」


ローズ「あ、あの、海神さま……今のは、どれくらい未来の話なんですか?」


海神『今から、約1000年後です』


ジャンヌ「1000年の間に、いったい、何があったんですか?」


海神『今あなた方に見せた未来と、なぜあのような未来に至ったのかは、海の生き物たち……とりわけ、未来予知の力を持つ人魚族の間では語り継がれていたことです』


アナスタシア「あの映像の100年前、つまり、今から900年後の未来で、海は変わるのよ」


海神の話をアナスタシアが引き受けました。

何度も見た未来の海の惨状に、怒りを抑えきれず、自然と言葉が口から出ているようです。


アナスタシア「つまり、あなたたちはたった100年で、海をあそこまで汚せるってわけよ……」


ブラド「いや、あなたたちって言われてもさ……」


アナスタシア「なに?未来のことだから関係ないって言いたいわけ?これだから陸の連中は……」


フィスト「はぁ!?関係ないなんて言ってないでしょ!?」


マリア「違うわよぉ~、落ち着いて」


アナスタシア「……おそらく、1000年後の連中も同じことを言うんでしょうね。100年前に始まったことだから関係ないって」


サリー「あの!教えてください!……その、900年後の未来で、何が起きるんですか?」


海神『……今から900年後の未来で、人間は石油を見つけるのです』

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