第156話 海神さま

第156話 海神さま

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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海神『私は海神と呼ばれる存在……あなたたちを待っていました。神殿の奥へと進んでください……』


ジャンヌ「わ、わかりました」


フィスト「えっと、大丈夫なの?」


リーフ「大丈夫って?」


ブラド「いやー、フィストの言いたいことわかるわ。なんか怪しいよね。罠っぽいというか……」


リーフ「え?神殿で?」


マリン「そうよねー、なんか、事情を知った上で歓迎されるのなんて初めてよ」


ローズ「ドワーフの国でも、鳥人族の国でも、大森林でもね」


海神『気持ちはわかりますが、あなたたちに対して敵意があれば、罠なんていう回りくどいことはしませんよ。ここの空気をすべて抜いてしまえばいいだけです』


キャッツ「ま、まぁ、確かにね」


サリー「大丈夫だよ。さっきから、ここの波動は、悪意なんてないの。調べるまでもなくって、本当に、包み込むような、優しい波動にあふれてる」


ジャンヌ「そっか、ありがと。じゃあ行こっか」


9人は神殿の中へと進んでいきました。

整然と立ち並ぶ石柱は美しく、辺りは澄んだ空気に満ちていました。

奥に進んでいくと、台座に置かれたオーブが見えました。


キャッツ「見て!オーブ!」


ブラド「ほんまや」


9人はオーブが置かれた台座のすぐ近くまで進みました。

オーブは深い青い色をしています。


ローズ「ブルーオーブに似てるね」


マリン「あれよりも、もう少し濃いっていうか、深い色よね」


フィスト「空の青と海の青の違いかな」


再び、声が響きました。


海神『よくここまで来ましたね、9人の少女よ。この神殿に置かれているのが、コバルトオーブです。これを、あなたたちに託します』


ジャンヌ「え?ほんとに?いいんですか?」


キャッツ「こんなにあっさりもらえるのも怖いよね」


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