虹の騎士団物語～世界をひとつにした9人の少女～

第154話 海底散歩

第154話　海底散歩

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ジャンヌ：騎士団長

フィスト：近衛兵長

サリー：魔法使い

マリン：海の冒険者

ブラド：吸血鬼の姫

ローズ：貴族令嬢

キャッツ：トレジャーハンター

マリア：シスター

リーフ：エルフ

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サリー「見て、木の根が空間を作ってる。そっか、この木の根が空気を蓄えてるのね」

ローズ「おっきな泡の中にいるみたいなもの？」

マリン「そうみたいね。ほらあそこ、魚が泳いでる。この泡の外は、海になってるみたいよ」

ブラド「すごいね、地面はサラサラの砂で、完全に乾いてる」

キャッツ「世界樹と同じくらいの長さ、ここはずっとこうなってたのね」

リーフ「あ！見て！あそこ！建物あるよ！」

フィスト「あれが海底神殿？」

マリア「行ってみないことにはわからないけど、きっとそうね。ほかに建物なんてないし」

ジャンヌ「ミイが教えてくれていた通りね。じゃあ行こうか。みんな、ケガしてない？」

「「「「はーい」」」」

9人は神殿に向かって歩き始めました。

ローズ「不思議だねー、海の底を歩くなんて。陽の光が入って、すごく明るいし」

マリン「ほんと、いつも海の上にいる身としては、海の底から海を見るなんて、ありがたい貴重な経験よ」

ジャンヌ「また船に乗るときに、この経験活かせるかもね」

キャッツ「ところでさー、海底洞窟とかないのかなー？」

ローズ「キャッツちゃん？眠いの？」

キャッツ「あんたね……なんで洞窟で寝なきゃいけないのよ……お宝とかありそうじゃん」

サリー「すてき……海に眠る財宝ね」

9人が話しながら歩いています。

海底神殿が少しずつ、近づいてきました。

マリン「ねーねー、あの神殿、空中都市にあったのに似てるね」