第152話 世界樹を抜けて

第152話 世界樹を抜けて

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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ミイ『このうろは、世界樹の幹のずっと下までつながっていて』


フィスト「ちょっと待って、聞きたくない」


ミイ『え?でも海底神殿に行くには』


マリア「いいのよ、続けて」


キャッツ「現実から少し目を背けたいだけなのよ。あなたの話の邪魔をしたいわけじゃないわ」


ミイ『う、うん……えっと、簡単に言うと、この中に入ると、海底神殿まで滑っていけるってこと』


マリン「うんうん、滑るのよね。わかるわー。どうせ水でも流れてるんでしょ?」


ミイ『よ、よく知ってるね。世界樹は海水を循環させてるんだよ。水はこの大森林中に行きわたらせて、塩分は山の土や岩になるんだ』


ローズ「今回もやっぱりレジャーアクティビティだね!」


ブラド「ウォータースライダーかぁ!わりと安全そうよね」


サリー「たのしそう……」


フィスト「はー!もう!いいけどさ!それで、このうろが海底まで続いてるとして、神殿に直でつながってるわけ?」


ミイ『ううん、海底に出るよ』


ブラド「あかんやん死ぬやん」


ミイ『いや、そうじゃなくて、抜けた先は海底だけど、細かい根が空間を作ってて、そこに空気が溜まってるんだ。だから』


ジャンヌ「人が降りても大丈夫ってわけね」


ミイ『そう』


マリア「まぁ、聞く限りは大丈夫ってことかな?」


リーフ「やるっきゃないよ!行こ!」


キャッツ「やだリーフやる気出してるー!かわいいー!」


ローズ「行かないの?(笑)」


マリン「行かなくていいなら行かないけどねー」


ジャンヌ「こら」


マリン「わかってるわよー!でもみんなで一緒に行こうね」


サリー「え、かわいい」


ミイ『えっと、それじゃ、あの……ま、またね』


マリア「ええ、またね」


リーフ「元気でね!」


9人は息を合わせて、うろの中に飛び込みました。


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