第151話 次の目的地 その3

第151話 次の目的地 その3

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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キューブが光を指したのは大森林の近くの沿岸、というより、海でした。


ジャンヌ「……海ね」


キャッツ「海かぁ」


マリア「ここには、何があるのかしら?」


ミイ『海底神殿だよ』


ブラド「え?そんなん知ってんの?」


ミイ『うん……この瞳には、歴代のヌシの記憶もあるみたい』


リーフ「そっか、それも一緒に受け継がれたんだね」


マリン「じゃあ、どうやって行けばいいか、わかるの?」


ミイ『うん、ついてきて』


ミイは地を這って世界樹の幹をのぼっていきました。


ローズ「え?ここのぼるの?」


9人は世界樹を見上げます。

改めて見ると、樹という規格には収まらない大きさです。

腕をかけるような枝は、はるか頭上です。


ミイは9人を待たずに、スルスルとのぼっていきます。


サリー「あ、みんなで手をつないで浮遊石使えば、ジャンプで行けると思うよ」


フィスト「サリーてんさーい!さいこー!」


ジャンヌ「本当、サリーすごいよね。この森に次来るときは、一人前の魔女になっちゃうんだもんね」


サリー「そ、そうかな……なれるといいな」


ブラド「大丈夫!なれるって!知らんけど」


ローズ「あはははは(笑)」


ミイ『まだ?ここだよ』


ミイの言葉に、9人は慌てて手をつなぎました。

浮遊石が魔法によって光を放ちます。円になった9人が地を蹴ると、ゆっくりと宙にのぼっていきました。


ミイが9人の到着を待っていたのは、世界樹の「うろ」でした。

巨大な世界樹のうろもやはり巨大で、9人が手をつないで作った円と、同じくらいの大きさでした。


リーフ「えっと、ここ?」


ミイ『うん、このうろは、世界樹の幹のずっと下までつながっていて』


フィスト「ちょっと待って、聞きたくない」

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