第150話 みっつめ

第150話 みっつめ

**********

ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

**********



マリアの言葉に呼応するように、地に落ちた瞳の輝きが変わりました。

宝珠のように、透き通った光を放っています。


ジャンヌ「これって……」


リーフ「え、これ、もしかして、オーブ?」


マリン「……そうみたいね」


キャッツ「そうか……この地に伝えられていたオーブが、代々のヌシに瞳として受け継がれてきてたのね」


サリー「それじゃ、この、グリーンオーブ?受け取るのは、マリアだよね」


ブラド「マリアしかおらんよね」


マリア「わ、わかった」


マリアが地に落ちたオーブに触れると、オーブは幾筋もの光となって、マリアが首から下げているキューブの中に吸い込まれていきました。


キャッツ「終わったみたいね」


ローズ「でもさ、この地の、足りない心ってなんだったんだろう」


マリア「きっと、過去にすがらない心ね」


フィスト「えっと、ドワーフの里では『外の世界に目を向ける心』、空中都市では『他者を敬う心』だったね」


リーフ「世界をひとつにするための心が、少しずつ集まってるんだね」


ジャンヌ「そうみたいね。んじゃ、次の目的地、調べてみよっか」


ジャンヌの言葉に応えるように、ジャンヌが首から下げているキューブから、魔法の地図が飛び出しました。


ブラド「次はどんなとこかなー?」


マリン「しばらく森はかんべんしてほしいわ」


サリー「キャンプ長かったもんねー」


ジャンヌ「みんな、いい?やるよ」


ジャンヌがキューブを地図にかざしました。

キューブが光を指したのは大森林の近くの沿岸、というより、海でした。


ジャンヌ「……海ね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る