第135話

第135話 特技・使役

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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ジャンヌ「さてと……じゃあ、都合もいいし、始めるか」


ローズ「?なにを?」


キャッツ「聞き込みでしょ?」


ジャンヌ「そ。あのヌシの口ぶりからすると、彼は多分、森の状況がわかってないわ」


マリア「なんていうか、『今までの実績にすがって現状が見えていないダメなトップ』って感じよね」


ブラド「きつ(笑)」


マリン「でも的確ね~」


リーフ「あ!そっか。今からいろんな動物たちに聞き込みをしたいから、みんな出てきてくれて都合がいいのね」


ジャンヌ「そういうこと」


ローズ「どこにいるかわからない動物を探し出して話聞くのなんて、すごい手間だもんね」


サリー「それじゃあ、手分けして話聞く?それだったら、集合場所を決めないと……離れるつもりなくても、離れちゃうと思うよ。だから、どこに行ってもわかるような目印を」


フィスト「サリーすごーい!そんな魔法もあるの?やって!」


サリー「え、ごめん、そんなのない」


フィスト「なによそれ」


ジャンヌ「いや、なんでもかんでもは無理でしょ」


マリン「じゃあやっぱり、みんなでまとまって動くしかないわけね」


キャッツ「効率悪いわね~」


リーフ「で、でも!森の中で迷子になったらほんとに危ないよ!」


ブラド「しょうがないわね~私がひと肌脱ぐか」


マリア「あら?なにするの?」


ブラド「まー見てて」


ブラドが宙に魔法陣を描きます。


ブラド「……ん~、ほら出ておいで~!……おい!出ろ!」


使い魔「ひ!ひいぃぃぃ~!」


サリー「あ!使い魔?久しぶり!」


ジャンヌ「旅立ちの塔以来だね。で、なんでそんなに怯えてるの?」


使い魔「と、塔で……こき使われすぎて……」


ブラド「人聞き悪いこと言わないの。あの後ちゃんとご飯あげたでしょうが。ほら、さっさとほかの使い魔連れてくる!9人にひとりずつついて、集合場所にはひとり待機だから、10人要るのよ!ほら早く!」


使い魔「わ、わかりました!お~い、みんな~!姫様が来いって!」


マリン「特技・虐待ね」


ブラド「うっさい!」


10体の使い魔が魔法陣から出そろい、9人は周囲の動物たちに聞き込みを始めました。

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