第134話
第134話 森の民たち
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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ジャンヌ「とりあえず、礼を言うわ。ありがとう」
ジャンヌは踵を返し、ヌシに背を向け、歩きだしました。
8人は、戸惑いながらも後に続きました。
ジャンヌを先頭に、9人は歩きます。
世界樹の前の、日のたっぷり入る広場を出ると、ジャンヌがため息をひとつついて言いました。
ジャンヌ「これはまた、今まで以上に前途多難ね」
ローズ「ほんとだね(笑)今までは少なくともオーブの場所はすぐわかったもんね」
キャッツ「トップが非協力的だなんてのはもう慣れたけど、オーブの場所がわかんないとどうしようもないもんね」
ミイ『ねえ、どうだったの?』
いつの間にか9人の足元にいた白蛇の子どもが、心配そうに言いました。
それにマリアが優しく微笑んで答えます。
マリア「大丈夫よ。あなたのことは、きちんと話を聞いてもらえて、理解してもらえたわ」
リーフ「お父さんは簡単な立場じゃないみたいだから、時間はかかるかもしれないけど」
ミイ『そ、そっか』
???『なあ、お前、ミイだろ?』
森のいたるところから、いろんな声が聞こえてきました。
すべての声は、ミイのことを話しています。
背の低い草の陰から、木の枝の上から、いろいろな声が飛び交っています。
フィスト「ひぃっ!」
声の主たちが姿を現しました。
それは動物たちでした。
特に、小さな蛇が多くいます。
ブラド「全然慣れてないやん」
フィスト「単品は慣れたのぉ!この数はちがうでしょ!」
サリー「?ちがうの?」
マリン「さぁ、わかんない。でも、ミイにはとってもいいことでしょ」
9人が見守る足元で、ミイは同じくらいの大きさの蛇たちと話しています。
キャッツ「ほら?友達できたじゃん」
ミイ『そ、そうなの?』
ローズ「そうだよ!よかったね!」
マリア「私たちの案内はもういいわよ。ありがとね」
フィスト「ほら!遊んでおいで!いいよ!行っといで!向こうに!ほら、みんなと!早く!行けよおい!」
ブラド「まとめて向こう行っといてほしいんやろ(笑)」
ジャンヌ「さてと……じゃあ、都合もいいし、始めるか」
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