第126話

第126話 白いからだ

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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ミイ『……もりののろいは、もりのどうぶつにもうつるんだ』


リーフ「…………そんな」


マリア「もしかして、鳥たちが、私たちにもうつる、みたいなことを言ってたのって……」


キャッツ「あんたのことだったの?」


ミイ『…………』


フィスト「私たちにはうつらなかったけど、この子にはうつるんだね」


ジャンヌ「この子も死んじゃうの?」


ブラド「まだ子どもなんやろ?」


ミイ『こどものときから、このいろなんだ……」


ローズ「じゃあ、この灰皮病の菌は、ほんとに新種ってこと?」


サリー「新種って言うより、変異種かも……」


マリン「ほんとは感染しないスミクヌギに感染してるくらいだもんね」


リーフ「ね!サリー!この子の身体も、どうなってるか調べられない?治す方法とか、わかるかもしれないし」


マリア「そうよね……スミクヌギは手遅れだとしても、この子はまだ間に合うかもしれないし」


キャッツ「灰皮病が広がるのも抑えられるかもしれないしねー」


ジャンヌ「サリー、お願い」


サリー「う、うん」


サリーは目をつぶり蛇の子どもにそっと杖の先を当てました。

8人が固唾を飲んで見守り、サリーの言葉を待ちます。


サリー「…………これ、病気じゃないよ……灰皮病の菌がないの」


ミイ『……え?』


フィスト「どういうこと?」


サリー「これ……なんだろ?…………わかんない」


ブラド「わかんないってなに?」


サリー「えっと、なんていうか、ほんと、普通の蛇なの」


リーフ「こんなに白いのに?変なところないの?」


ミイ『……うまれたときからこのいろなんだから、へんなところなんてないんだろ……うまれたときからのろわれてるんだ』


ローズ「生まれたとき……から……?」


キャッツ「どうしたの?なんか知ってる?」


ローズ「ねえ!あなたもしかして、動きにくいのって明るい昼間だけじゃない?夜とか、暗い場所は大丈夫とか、ない?」


ミイ『…………まぁ、そうかも』


フィスト「?どういうこと?」


ローズ「アルビノなのよ!この子!」


リーフ「アルビノ?」

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