第116話
第116話 DIVE!!
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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9人はそれぞれリュックを背負い、神殿の端から地上を見下ろしました。
フィスト「高いね……」
マリア「高いわねー」
リーフ「高すぎる……」
キャッツ「もう高さがどうとかそういうレベルじゃないわよね」
ローズ「キャッツちゃんはもう慣れてるもんねー」
ブラド「これ……死ぬ高さやん」
ホーク「安心しろ。そのリュックのベルト……そう、それだ。ちゃんと締めておけよ。そこのバックルに浮遊石の欠片が埋め込んである。一度限りの使い捨てだが、激突を防ぐには十分だ。死ぬことはもちろん、大きな怪我をすることは、絶対に!ない!」
マリン「よかったぁ……」
サリー「どうして使い捨てなんですか?」
アウル「そうでもしないと、再利用されてこの空中都市までたどり着けてしまうからだよ」
ホーク「誰でも彼でも自由に出入りするような段階ではないのからな」
ジャンヌ「そっか、オーブは渡してもらえたけど、心がひとつになるのはまだ先か……」
リーフ「でもさ、まずはドワーフがここにお城の修理に来るんだよね?そこから仲良くなれるよね?」
ホーク「わかるわけないだろう、そんなこと」
キャッツ「大丈夫、なるよ。王様がみんなの前で、話してくれるもんね?ドワーフのすごさ」
ホーク「さっさと降りろ」
9人は目を見合わせて、微笑みました。
ジャンヌ「それじゃ!行こうか」
ジャンヌの声を聞くと、ホークとアウルが翼を広げました。
キャッツ「え?なに?ついてきてくれるの?」
アウル「……お嬢さんがたの勇気を疑うわけではないですが」
ホーク「誰が最初だなんだとモタつかれると迷惑だから、こうさせてもらうぞ」
ブラド「?なにそれ?」
国王と大臣、二人は思い切り翼をはためかせて、突風を巻き起こしました。
9人は抗議の声を上げる間もなく、吹き飛ばされてしまったのです。
「ぃゃぁぁぁぁ……」
悲鳴は遠く、小さく、しかし空に響き渡りました。
神殿には国王と大臣が残っています。
ホーク「よし、まずはドワーフたちの作業スペースの確保か」
アウル「居住スペースも必要ですな」
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