第114話
第114話 次の目的地 その2
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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リーフ「あれ?この地図、この空中都市の場所、変わってる……」
フィスト「ほんとだ」
鳥人族の大臣が覗き込んで言います。
アウル「ふむ……現在地を反映しているらしいな。この都市は浮き島だ。気流に乗って動くから、確かにこの都市は今、この地図上の位置にあるよ。地図を見てもわかるように、この空中都市がドワーフの里の近くにいたのは昨日までで、風に乗って一日でかなり東へ動いている。この季節では毎年のことだ」
ブラド「そうなん?」
ローズ「すごいね、魔法の地図って」
ジャンヌ「そんじゃ、行くよー」
9人全員が地図を覗き込みます。
ジャンヌがキューブを地図にかざすと、キューブから光が放たれ、地図上の一点を指しました。
光が指した場所は、空中都市のすぐ近く。
広い森の中の、大きな木でした。
マリン「木だね」
ローズ「おっきな森だねー」
サリー「これ、世界樹だ……大森林の」
マリア「知ってるの?」
サリー「う、うん。えっと、お師匠様が昔、修行したんだって。大昔から、魔女が一人前になるための場所だって言ってた」
キャッツ「へー!じゃあサリー、一人前になるの?ここで」
サリー「そ、それはまだだよ。お師匠様の紹介文と入会金と手付金と戸籍謄本と認め印がいるらしくて、どれも、まだ準備できてないから」
ジャンヌ「な、なんか、えらく世俗的なのね……」
フィスト「まぁでもよかったかも。サリーの修行とオーブ集めを並行してやるなんて、大変そうだもん」
マリア「その世界樹って、どういうものなの?」
サリー「えっと、私も詳しくはまだ教えてもらってなくて。わかってるのはおとぎ話のようなものなの。昔々、神様はこの世界を造るときに、はじめに大きな木を造ることから始めたの。その木が、世界樹なんだって」
マリン「でっかそうな木ねー、地図の絵だと、雲より高くなってるよ?」
ブラド「どうやって行くん?」
アウル「この近くに世界樹があるうちにここを出た方がいいぞ
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