第113話

第113話 ふたつめ

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ジャンヌ:騎士団長

フィスト:近衛兵長

サリー:魔法使い

マリン:海の冒険者

ブラド:吸血鬼の姫

ローズ:貴族令嬢

キャッツ:トレジャーハンター

マリア:シスター

リーフ:エルフ

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9人は王と大臣の後を歩いていました。

3分も歩かないうちに、先頭を歩く王が立ち止まりました。


ホーク「これが、我が王家に伝わる、ブルーオーブだ」


台座の上に、青い光を放つ宝珠がありました。

両手で抱える程ほどの大きさです。

9人は引き込まれました。


サリー「きれい……」


ローズ「空の色なのかな……すごく、落ち着く」


マリア「本当にそうね。心がやすらぐ気がする」


マリン「んじゃ、キャッツ、行っちゃって。キューブに入れるのよ!」


キャッツ「あ、あたし!?」


ブラド「当たり前やん。キャッツが国王様の気持ちを変えたんやから」


ホーク「おい待て!断っておくが、ドワーフたちと仲良く暮らしていくわけではないぞ!確かにドワーフが持つ技術には舌を巻いた。素直に認める。素晴らしい。だがな!これからは私たち鳥人族が、誇りと気位を世界に見せつけるのだ!そのためには、世界がひとつになっていた方がいいに決まっているからな!だからオーブを託すんだぞ!」


フィスト「いやいいよもうそれは」


ホーク「ぐぬぬ」


ジャンヌ「誇りと気位を見せつけてるうちに、仲良くなる人たちも出てくるんじゃない?」


リーフ「えー!ステキ!ドワーフと鳥人族が結婚したり?」


キャッツ「あのさー!やっていいの?」


ホーク「好きにしろ」


キャッツ「ふふっ……ありがとね」


キャッツは優しく言いながら、ブルーオーブに触れました。

オーブは強く輝くと、ゆっくりと小さくなりながら、キャッツが首から下げるキューブの中に吸い込まれていきました。


リーフ「よかったー、うまく行ったね」


サリー「でも、この国に欠けてた心って、なんだったんだろ?」


ブラド「そりゃもちろん、『ひとを敬う心』でしょ」


フィスト「間違いないね(笑)」


ジャンヌのキューブから、魔法の地図が飛び出しました。


ジャンヌ「はいはい、次の目的地の確認ね。わかったわよ」


ジャンヌは片手に地図を持ち、もう片方の手でキューブを地図にかざそうとしました。


リーフ「あれ?この地図、この空中都市の場所、変わってる……」


フィスト「ほんとだ」

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