第8話オーク狩り




今回はオーク討伐依頼を受けて魔の森深くに入り込んでいる。

1体で2000ギーで右耳を切り取って討伐の証にするらしい。

その為、数を増やすことで報酬は増える。


オークは人を襲い食らう魔物で、見つけ次第に討伐して後でギルドに右耳を出しても報酬は貰える。



今、2体のオークが木の下を通り過ぎている。

コンパンドボウを構え狙いを定めて矢を射る。

オークの首を矢が突き刺し、前に倒れるオーク。

もう1体のオークが興奮して周りを探し求めているが、次の矢が首に突き刺さる。

辺りに魔物が居ないことを確認して木から下りる。


オークに駆け寄り右耳を切り取り腰袋にいれて、次は心臓部にナイフを突き刺し魔石を取り出す。

この魔石を異世界通販に入れると、画面の金額が10万円加算されて合計金額が9557653円になっていた。

あれから40日が経ち、レベルも11になり一人前以上に成れた。


後方よりオーク4体が向かって来る。地面に伝わる振動で分かる様になった。

急ぎ隠れてコンパンドボウを構えて姿を現すのを待つ。


1体のオークが現れたが、すでに首に矢が刺さり崩れるように倒れる。

2体のオークが現れると1体が同じように崩れ落ちた。

残った1体が猛然と向かって来るが充分に引き付けて矢を射る。

倒れるのも見ずに後方へ向きを変えて矢を射る。

遠くから回り込んだオークの首に矢が刺さっていた。

何故バレたと驚いた顔で倒れる。


「あんなにドタバタと地面を振動させれば、バカでも分かるよ」


右耳と魔石の回収を急ぎ、最後の1体の魔石を異世界通販に吸収されて加算された。

【魔石加算で10000000円に達しました裏通販が使用できます】


新たなメッセージが表示。真ん中下に◎が点滅している。

金額が1千万円を越えたのか?確かに越えた金額が表示されている。


「裏通販は、何を意味しているのだ」


その◎を触るとグレーの画面にかわっている。

そして真ん中下には、〇が表示されている。もう1度触るといつもの画面にかわった。

成る程、これで画面が切り替わるのか?


この裏通販は見ていくと、変わった武器が売られていた。

拳銃と言う物がズラリと並んでいる。

その中の安い拳銃を触り大きくして見ると、詳しく説明されている。

(この拳銃は警官2人を殺した拳銃です。その為、安く販売されます)

値段は3300円。


警官は余り理解できないが、人を殺した拳銃だと言うことは分かった。

見た目も他の拳銃とかわりない。


人殺しなど、こっちの世界では当たり前で、剣で斬られて死んだ人を見たことがあった。

俺が村を出た理由も父が出ていけの言葉に、出て行かないと殺すと言う意味が有ったからだ。

もっと怖いのは貴族の気まぐれで殺されることだ。

遊び半分で拷問も当たり前の世界。


試しにこの拳銃を買った。

予備のマガジン2個が付いていてお得感のある商品。

拳銃の他に弾がいるそうで、拳銃の弾も大きさが決まっているらし。

その弾50発を3439円で購入。


「弾より安い拳銃か?使っても大丈夫なのか?」


画面を見ながら弾丸の入れ方を理解。

グリップ部分のマガジンを外しそこに弾丸を詰め込んでゆく。

弾は7発も入った。すると7回撃てるのか?

それを元に戻し、上の部分をスライドさせて弾を込めるらしい。

安全装置を解除して、後は引き金を引くだけ。

弾が発射する度に、新たに弾が込められる仕組みのようだ。


予備のマガジン2個にも弾を込めておこう。


次は試し撃ちをするか?

裏通販の撃ち方の説明動画見ていた。

弾が発射する際に衝撃が腕に来るらしいので、注意しながら木に向かって引き金を引いた。

バンと音がして腕にも衝撃が伝わった。経験したこともない衝撃に驚く。

木に駆け寄り確認すると、木には小さな穴が貫通していた。

しばらく感心しながら穴を見ていた。


あの音で又もオークが引き寄せたみたいだ。

そしてオークの死体の臭い嗅ぎ付け、興奮して叫び声が聞こえてくる。

向かって来るオークが小さく見えたので、拳銃を向けて狙いを定めてバンと撃った。

オークは後方に倒れたが、4体のオークは諦めずに向かてくる。

更にバンバンバンバンと4発を連続で撃った。

その度に倒れるオーク。拳銃に弾を込め直して倒れたオークへ駆け出した。

右耳を切り魔石を取ってゆく。


この拳銃を持っての移動は駄目だろう。

早速異世界通販で拳銃を入れる物を探す。

これならこの拳銃が入れられそうだ。注文確定をする。


左の脇下にケースがあって、それを装備するのに苦労した。

何とか装備して、ケースから引き抜く動作を何度も繰り返す。

なんだか様になっている。


またオークがやってきた。

オークの死体を嗅ぎ付けてきたのだろう。

待構えてバンバンバンバンバンと5体のオークを倒した。

又も回収作業が始まる。


このオークの肉は旨いに、オークの縄張り内でワゴンを引張っての行動は、自分の位置を相手に知らせること同じだ。

オークの鼻は遠くでも嗅ぎ付ける。

それにオークは復讐心を持つ魔物で厄介な魔物だ。



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