第2話狩りをして飲み食をいする




よく寝ることが出来た。

うるさいイビキに悩まされずに寝れて万全な体調だ。



いつもの採取する場所まであと少しだ。

異世界通販を開くと【弓】を検索。

色々ある中に、複雑な形状の弓を発見。

それを触ると大きくなり、説明が出てきた。


【コンパウンドボウ・ブラック】で値段は55836円。

射程150~200メートルと書かれ、こっちの距離にかえると3~4イーガーになる。

普通の弓でも2イーガーが良いところで、4イーガーなら魔法の弓と同じ距離。

早速【注文を確定する】を触り点滅するボックスから取り出した。


説明書を見ながらどうにか完成。

出来上がった弓は、ここの弓と全く違う形状で弦がクロスしている。

精巧な絵では、分からなかった構造になっている。


あの木が距離的にいいだろう。

この照准器と言う物で的に合わせるらしい。

木の的に対して矢を射る。

150メートルだが見事に木に当たっている。

普通はぶれて外していた俺だが、こうも簡単に当たるとは信じられない。

引く時に力がいるが、レベルアップしたせいで今日は体が軽い。

それにしても親指トリガーアーチェリーリリースは便利な道具だ。

放す瞬間がぶれ易いのに、こんな物も異世界には有るのだと驚く。


何度か試して、完璧に射ることができる様に成った。


矢入れには、10本のカーボン矢がある。

いつもの採取する場所へ行くと、広い範囲にわたって見渡す。

100メートルにキラーラビットが居る。

こちらは風下で気付かれていない。


弓を構えて呼吸を整えて矢を射る。

見事に首に命中して、キラーラビットは足を震わせている。

魔石を取り出し、異世界通販に入れて1万円が加算される。


キラーラビットを近場の木に吊るして血抜きをする。

何度もキラーラビットを倒して、6匹が吊るされている。


ふと今日の宿屋のおばさんの注意を思い出した。

ここから遠くない所でブラックウルフの目撃情報を聞かされた。


異世界にはブラックウルフは居ないだろう、似たようなのは獣か?

異世界通販で【獣退治】で検索すると色々出てきた。


俺は【獣嫌がる君スプレー】936円を選んで【注文を確定する】を触る。

ボックスから取り出したスプレー、臭い匂いで撃退すると書いていた。

このレバーを引くと出るらしいので、地面に試した。


「何なのだ!この臭さ」


遠くの方で獣の鳴く声が聞こえ、あ!あの林に何かが去って行く。

もしかしてブラックウルフが居たのか?


こんな臭さだと他の獣も寄り付かないだろう。

見つけた薬草でも取ることにする。

結局15束の薬草が取れた。


昨日選んだ【アウトドアワゴン 折り畳み 収束式】を再度購入。

キラーラビットを積み込み、引張ってみると6匹だ昨日より重いのは当り前か?

しかたない、警戒しながら町まで引張って行く。

もしもの時は、このスプレーを吹き付けてやる。



ポーション店で薬草15束30ギーで売って、肉屋に行き裏口から声を掛けた。


「サンクスおじさんキラーラビットを持ってきたよ」


「元気にやってるか?」


「何とかやってます」


「これならいい肉が取れそうだ300ギーでいいな」


ポケットをまさぐり300ギーを手渡された。


「ありがとう」



宿屋の部屋で固いベッドに寝転ぶと、何か忘れている様な気がする。

そうだ夕食のパンを買い忘れた。

この時間だとあの安いパンは売り切れになっているハズ。

近所の売店も店仕舞いをしてるだろう。


そうだ!異世界通販で食べ物が売っているかも、早速開いて見る。

【パン】で検索。

沢山ある中から選んだのは【伊勢谷堂の生クリームパン8個】で2600円。

注文を確定すると、又も箱が出てきた。


開けて見ると、又袋に入っている。


「何だこの袋は冷たい」


そうだ説明を読んでなかった。

【冷凍保存しています。常温で30分~40分置いて下さい】

触った感触も固く食べれそうにない。待つしかないのか?


仕方ない今度は飲み物だ。【飲み物】で検索。

どれどれこの円柱に派手な色がいいかな、この元気の言葉が気に入った。

【シャキッと元気!リアル〇ールド 160ml缶×30本】で1645円。

注文を確定すると、又も箱が出てきた。


こんなに沢山も入っている。

そうか説明にも書いてあった。


「あれ?何処にもフタがない。どうやってリアル〇ールドを飲めばいい」


この突起が気になる。


「コンコン・プシュー。何だ、この泡は」


それに小さな穴が開いている。これを引張るのか?お、穴が大きくなった。

ここからなら飲めそうだ。


「ゴクゴク、プァハー何か変な味だが美味しい」


何だか嘘の様に、元気になってくる。

そろそろこっちのクリームパンも食べ頃、早速食べてみよう。


「モグモグ、これも甘くて美味しい。モグモグ」


今までに食べたこともない美味しさに、食べることに夢中で食べ尽くす。

リアル〇ールドを3本とクリームパン8個を、アッと言う間に飲み食いしてしまった。

久し振りの腹一杯の食事に満足。


まぶたも重くなってきた。

「ファ~ァ」眠いしなーー、もうダメだ。



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