第3話 ベルリアの頼み

鏡の前でパニックになっていると扉が開く音が聞こえた。


驚いてそっちを見るとそこには1人のメイドが立っていた。


「へい、か…。」


メイドは驚き持っていたトレイを落とした。


「あら、大丈夫ですか?落としちゃったみたいですけど。」


私がそのトレイを拾うとメイドが今度は泣き出した。


「えぇっ!ちょっ!!大丈夫!?」


「陛下!やっとお目覚めにっ、直ぐに医者を呼んできます!」


「え!?待って!」


メイドはそのまま走って出ていった。


私は開いたままの扉をとりあえず閉めた。


そして大きく1回深呼吸をする。


で、そのまま気絶した。




『おい!なんで気絶するんだ!全く、情けない。』


またあの声だ。


私は目を開くとそこにはベルリアが腕を組み仁王立ちしていた。


「べ、ベルリ゛アっ、うっ、舌噛んだ。」


涙目になっているとベルリアがため息をついた。


『なぜ私はこんな奴に…。』


「え?なんて?」


『何も無い!早速だが時間が無い。要点だけを話す。』


「あ、はい!」


『お前に一つだけ頼みたいことがある。それは私の魂の回収だ。頼んだぞ。』


ベルリアはそれだけ言うとスっと消えた。


「え、ほんとに時間無い感じ!?待って!ベルリア!ちょ!写真撮らせてくださーい!!!」


そこでまたプツリと意識が無くなった。














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