第775話 ルール説明
今日はお祭り最終日! 午前中は今まで通りだが、お昼過ぎからは大ビンゴ大会だ。ビンゴ大会の説明は10時くらいから、街内放送を使って説明を何度も行い、準備カードを取りに来てもらい、13時までにビンゴカードを配り終える予定だ。
そこから5時間くらいかけてビンゴ大会をして、食事休憩をはさんで最後のイベント! 20時くらいから花火の予定で考えている。
休憩時間が2時間もあるのは、念のため時間が押しても大丈夫なように……最悪、食事をしながらの花火大会という形でも大丈夫だろう。
1分間に1個のペースだが、初めのうちはまだいいかもしれない。でも後半になれば、ビンゴの人間をさばきながらになるので、時間が足りるかどうか? これに関しての人手は、ブラウニーに助けてもらうので問題ない。
妻たちも手伝いたいと申し出てくれたが、今回は妻たちにも祭りを楽しんでもらいたいと思ったので、準備の時にも手伝ってもらうのを遠慮してもらってたのだ。ビンゴは参加しなくても、俺からプレゼントをすれば問題ないんだが、今回は雰囲気を楽しんでもらおうと思い参加してもらう事にした。
今日も朝からディストピアの街は賑やかだ。俺が作った街が賑やかになってくれているのは嬉しいな。さて、運営本部へ行きますかね。今日のビンゴのための準備を、四大精霊の力も借りて用意が着々と進んでいる。
「みんな、今日はありがとね。これからが大変だけど、一緒に頑張ろう!」
本部について、みんなにお礼を言った。
「そろそろ、アナウンスを始めようか。これを始めたら次々に人がくると思うから、打ち合わせ通りに対応してくれ。他にも色々トラブルがあるかもしれないから頑張ろう! ブラウニーたち、よろしくね」
俺がくると同時に整列したブラウニーたちが、敬礼をして持ち場に移動していく。しばらくすると、ピンポンパンポンとデパートとかで聞きなれた音が聞こえてきた。
『皆様、お祭りに御参加いただき、ありがとうございます。本日は、最終日になります。ディストピアの初めてのお祭りをお楽しみいただけているでしょうか?
最終日も楽しんでもらえるように、シュウ様がビンゴ大会を開催します。ビンゴを知らない街の方のために、この放送を使い順次説明していきますので、ルールをしっかりとお聞きの上参加ください』
ブラウニーがアナウンスを始めた。
『ビンゴのルールを説明します。皆様には、12時30分までに運営本部まで来ていただき、ビンゴに使うカードをお渡しします。
そのカードは、縦7マス・横7マス、全49マスに区切られています。その区切られたマスの真ん中以外に、1から500までの数字で好きな数字を書いていただきます。48マスに数字を書いていただけたら準備は完了です』
ブラウニーたちが机の前に並び、カードを取りに来る人たちの対応は、いつでもできる状態になっている。
『そしたら、そのカードを持って、湖側にある広場に13時までにお集まりください。そこで、1から500までの数字の書かれた球を、シュウ様がランダムに取り出して数字を読み上げます。その数字がカードに書かれた数字と一緒だったら、そのマスに穴をあけてください。
そのカードは、穴をあけやすくできていますので無理にあける必要はないのでご安心ください。穴をあける際の注意点ですが、一部が切り離しがしにくくなっています。その部分は切り離さずに残しておいてください』
まだ1回目の説明が始まったばかりなので、誰も来ていないが、説明が終わればどんどん人がくるだろう。
『その部分を切り離すと、無効になる事がありますのでご注意ください。そして、穴をあけていただいた場所が縦横斜め、何処でもいいので1列揃えば、景品がもらえますのでステージの横にいる、ブラウニーたちにお声をおかけください。
景品は選べるようになっていますので、数字が呼び上げられている時にご確認ください。景品につきましては、ステージ横、右側に写真、左側に景品名が書かれたボードを準備しています。
なお、1列毎に景品がもらえます。後、5列揃った方には、先着で500名に特別な景品を用意しています。全部穴をあけられた方には、先着で10名に更に豪華な景品が準備されているので、ぜひご参加ください! この説明で分からない事がありましたら、本部でお聞きください』
1回目の説明が終わったようだ。まぁ、何も知らないゲームのルールを1回聞いただけで、理解できる人なんて、ほとんどいるわけが無いから、まずはルールを聞きに来る人が多いだろう。その人たちが仲のいい人たちに説明してくれるだろう。
10分もすると、人が来始めた。やっぱり予想した通りに、ルールを確認しに来る人が多かった。それを予想していたので、本部の隣には説明ブースが準備されている。ドンドンと人が誘導されては出てきて、カードを受け取っている。
景品について聞いてくる人も多かったが、それに関しては会場で見れるので時間までに来てくださいと、ブラウニーたちが笑顔で言っていた。これがディストピアでなければ、こんな簡単にはいかなかっただろう。
これから12時30分まで休む暇もなく、ひっきりなしに住人が訪れた。食事をするタイミングを逃すほど忙しかったが、ビンゴ大会が始まればしばらくは時間があるので、そのタイミングでご飯を食べてもらおう。
慌ただしくビンゴ大会の時間になった。
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