圧倒される

2対2は誠チームの勝利で終わった 

「惜しかったね」 

「後もうちょいで勝てたな」 

結果は3対2だった

「西条さん最後ボール取ってそのままゴールしたのが決め手だったな西条さんナイス」

「ありがとうございます」  

「次は何する?」

「私卓球やりたい」

「じゃあやろうかチームは同じままでいい?」

『異議なし』   

「じゃあやろうか」 

「どっちからサーブやる?」

「彰人のチームからでいいよ」  

「じゃあ彰人君私打っていいかな」 

「いいよ」

「櫻井君気をつけて綾香のサーブ回転すごいから」

「分かった」   

「さっ」 

誠がサーブをレシーブしたがネットを越さない。 

「綾香本気出し過ぎ」

「やるなら真剣にでしょ?」

 運動神経抜群で運動部にさえ勝つこともある誠が返せないことに驚いた。

「綾香さん上手くないて言ってたけど全然そんなことなく強いんだね」

「そんなことないよ家族の中で一番弱いし」

「櫻井君綾香のサーブの時は私が返す」

「分かった」

「さっ」

綾香さんのサーブを西条さんは返した。

返ってきたのを返す自分。 

それを馬鹿みたいに速いスマッシュで返す西条さん

それをカウンターして西条さん以上の速度で返す綾香さん 

それに反応出来ずにボールはワンバウンドして卓上の外に出た

「綾香また強くなったね」 

「家族とまた連戦したからね」  

誠でさえついていけない勝負に自分がついていけるわけなくほとんど西条さんと綾香さんの戦いになった

「次は無回転サーブを見せて上げる」

「望むところよ」

結果は11対9で自分達の勝利だった

「やったね彰人君」

「ほとんど綾香さんのおかげだけど」 

「西条さんも卓球上手いんだね」 

「綾香に付き合ううちに上手くなっていたわ」

「次は何やる?」

「私テニスやりましょう」

西条さんが提案してくる 

「じゃあテニスやろう」

「私テニスは得意なので男子で組んだ方がいいかと」

「そんなに得意なの?」 

「小さい頃からやってますから」  

「じゃあそうしようかな」 

「じゃあやりましょう私からサーブでもいいですか?」

「いいよ」

「じゃあ行きますえい」 

「え?」

気づいた時にはボールが自分のコートに転がっていた

「今打ったの?」

「はい打って入りましたよ」 

可愛い掛け声から出ていいスピードじゃなかった  

「恐ろしく速い翔子のサーブ私でなきゃ見逃しちゃうね」 

「綾香も取れたことないじゃない」  

「うっそれは言わない約束でしょ」

サーブを取れず圧倒された 

結果は女子チームの圧倒的勝利だった

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