後藤さんと昼休み

昼休みになるまでの時間が早く過ぎ去っていくのを、感じた それだけ後藤さんの手料理が楽しみだった。

「じゃあ牧之原君屋上に行こうか」

「うん」

屋上に行くと周りはカップルだらけだった。

「なんか恥ずかしいね別の場所にする?」

後藤さんに聞いてみる

「ここにしようよ」 

後藤さんが予想外の返しをする。

「後藤さんがそういうならここにしよう」

ベンチに座ったら後藤さんが弁当を渡してくれた  

「開けていい?」

「どうぞ」

弁当を開けるどれも美味しそうなものばっかりなおかずにしたの弁当は米が、入ってた

「左からにんじん、インゲンを入れた肉巻き、ネギ入り卵焼き、にんじんとごぼうのきんぴら プチトマトだよ」 

「卵料理好きだから嬉しいな」  

「本当?なら良かった」 

「じゃあ食べるねいただきます」  

まず好きな卵焼きから食べることにした  

「美味しい出汁の味が広がってくる 後優しい味だね」

弁当を食べていくごとに後藤さんの手料理に惹かれていく。  

後藤さんが周りを見る 周りはカップルがいちゃついている  あーんしているカップルがいた。

後藤さんが、それを見て後藤さんは自分の弁当から卵焼きを取り自分の口に近づけていた

「牧之原君あーん」  

「後藤さん何してるの!?」 

「何て見れば分かるよねあーんだよ?もしかして嫌だった?ごめん」  

「いやじゃない」 

「なら口開けて」  

「はい」 

「あーんどう美味しい?」

「美味しいです」 

本当は緊張のしすぎで味を感じる余裕はなかった。 

「ふふ良かった」     

「 後藤さん料理上手なんだねどれも美味しいよ」  

「これでも家では料理任されてるからね 牧之原君は料理できるの?」   

「最低限は一応 ここまで美味しく作れないけど」  

「明日からも弁当作ってあげようか?」 

「それは悪いよ」 

毎日このレベルの料理を食べれるのは嬉しいけどさすがに毎日作ってもらうのは申し訳ない   

「私がやりたいの ダメかな?」  

ちょっとしょんぼりしてこっちに聞いてくる。 

そんな顔されるとまるでこっちがいじめてしまっているような気持ちだ。 

「分かったよでも材料費は全部俺が出すこれが条件いいかな?」  

「全部出してもらうのは悪い気するけどその条件守らなきゃ作らせて貰えないんでしょ?」   

「うん」

「ならお言葉に甘えようかな」

「食べ終わったし教室に戻ろうか」

「そうだね」  

教室に戻ると男子からは殺意の視線、女子から黄色視線が自分に向かってきた。

後藤さんの人気は更に可愛くなったことにより急上昇した男子たちが、羨ましがって殺気立つのも分かる。 

後藤さんは女子に混ざり会話をしている 

自分は殺気立った男子と和解を試みる

「お前ら落ち着け」

「ゴトウサントナニヲシタ?イエ」  

なんでカタコトなんだ?

「一緒に食事をしただけだよ」 

後藤さんが作った弁当を食べたことは伏せる

女子の会話が盛り上がってるのか声が大きくなりこっちまで聞こえる。

「牧之原君私の作った弁当美味しそうに食べてくれたの とても嬉しかったな」    

後藤さん!?今その情報はまずい  

「悪い誠午後の授業は出れないようだ」 

「了解いってらっしゃい」 

自分は猛ダッシュで教室を出る やっぱり男子どもが追ってきた。

「待てー!スタンガンを味わあせてやる」

スタンガン!?なんでそんなもん持ってるんだ 

うちは進学校のはずなのに女が絡むとなんで男子達はここまで野蛮になるのか

いやそんなこと考えてる暇はない今は逃げることに集中しよう

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