異世界で王様になったけど、ギロチン送り
@abeben290
第1話
私は異世界に転移した。
ここはどうやら神殿のようだ。
神官と思しき者たちが周りを取り囲んでいる。
なぜ、異世界に転移したことが分かるかと言うと、周りの神官たちが皆白人ぽい見た目で、私の下には魔法陣が光っているからだ。
サブカルに造形の深い私にはこれだけの情報で、すべての状況が飲み込めるのだ。
「陛下、私共の呼びかけに応えて頂きありがとうございます」
神官の中でも一番偉そうな男が頭を垂れた。
どうやら私は王様らしい。しがないサラリーマンであった私が急に王様になれるなんて美味しい話もあったものだ。
「うむ、苦しゅうないぞ」
大仰に返事をしてみる。
すると周りの神官たちが皆ひれ伏した。
私は本当に王様になったのだ。これからきっと優秀な仲間を集めて、王国を再建したり、麗しい王女たちとキャッキャウフフなラブコメをしたり、魔王を倒しに行ったりするに違いない。もしかしたら、魔法も使えるかも。
思わず口角が上がる。
私の物語は何から始まるのだろうか。
「それで私は何をすれば良いのかな?」
神官長真面目な顔で答える。
「陛下にはギロチンにかけられていただきます」
「…………は?」
異世界で王様になったけど、ギロチン送り @abeben290
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。異世界で王様になったけど、ギロチン送りの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます