3年目までは何度でも質問できる。はぁ?

あかりんりん

はぁ?

僕が社会人になった頃


「3年目までは何度でも質問できる」


と複数の先輩たちから教えられた。


今思えば「はぁ?」である。


つまり、入社して3年目まではどんなことでも何度でも質問できるが、4年目になると自立してなんでも知っているべきだというのだ。


確かにそれだけ緊張感を持って仕事を全て覚えられるとスゴいことだと思うが、たかだか3年で全て覚えられるほど簡単な仕事などあるのだろうか。


それに、そんな言葉があるが故に、「これは知らないけどもう聞いてはいけない年齢だし恥ずかしいから聞かないでおこう」と諦めてしまう人が多数なのではないだろうか。


そしてそのまま何も知らないまま大人になっている人があなたの職場でどれだけいるだろうか。


2021年の日本も「日進月歩」とまでは言わずもなが、日々新しいことが目の前にぶつかってくるのが当たり前になってきているのではなかろうか。


そんな現代にこの言葉はふさわしくないと思う。


僕は社会人15年目だが、昔からクソみたいなプライドは捨てていて、分からない事は素直に頭を下げて教えてもらっている。

まさに「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」である。


それでバカにされたこともほとんど無いし、聞けばみんな自分の知っている事を丁寧に喜んで教えてくれる。

そして僕は笑顔で感謝する。

お互いの良い関係が持続されるのだ。


それで良いのではないだろうか。


もちろん、自分の部署だけでなく周りの部署や会社全体の動きを把握し、時事問題や一般常識や語学力など、全てに長けている天才と呼ばれる人も少なからずいるだろう。


だが、現代は「ワーク・ライフ・バランス」つまり仕事とプライベートの両立が大事だという考えが浸透してきつつある。


そんな中で、わざわざ自分の職場以外の事に非効率で長期的な学習をするより、自分の部署の勉強をしつつ、他部署のキーマンを探して、お互い相談し合える関係を築く方がよっぽど効率が良いのでは?と考えている。


だが、この考え方は複数の上司たちから

「甘い」「話にならん」「やる気が無い」

などと一刀両断されたり

「じゃあその他部署のキーマンが異動したり退職したりして居なくなったら?」

などと理詰めされたこともある。


「それならまた他のキーマンを探すだけで・・・」と言いかけたが切りが無いので辞めた。


それでも僕はそんなお金にならない他部署の勉強をするぐらいなら「積立NISA」や「ふるさと納税」や「会社の福利厚生」など生活に役に立つ勉強をし始めている。


賛否両論ある内容であることは分かっているつもりだが、僕は「会社を重視して人生を棒に振る」生き方はしたくない。


僕なりの方法で会社に貢献しているつもりだ。


幸いなことに、僕の周りには気軽に相談できたり教えてくれる人が多数いる。


その人たちが全員異動したり退職するまでは、どうやら僕はこの会社でやっていけそうだ。


以上です。

読んでいただきありがとうございました。

他県にいる複数の同期に、ふと見たニュースの内容を聞いてみたら早速分かりやすい返信があり、ありがたいことだと思い書いてみました。

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3年目までは何度でも質問できる。はぁ? あかりんりん @akarin9080

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