6-99.5【この世界の種族について】
◇この世界の種族について◇
主に、ミーティアのような【人間族】。
ラクサーヌさんのような【魔族】。
俺たちスクルーズ家のような【天族】の下位三種族が上位種へと進化する事とされる。
進化した先は、順に……【超人】、【魔人】、【天上人】だ。
更にその上位種が存在し、【聖人】、【悪魔】、【天使】となっている。
この最上位種は、世界でも数人レベルの存在であり、もはや伝説や幻……ポケットから出せるカプセルモンスターレベルである。
他の種族は中位種族……【獣人】のような亜人種が複数。
光と闇の二種類のジルさんやジェイルのような【エルフ】。正式には【セントエルフ】と【ダークエルフ】と呼ぶらしいが、総称して【エルフ】とされている。
それと、最も様々な種類が存在すると言われている【精霊】。
初めから上位種である、最強種族の名を持つ【
世界に不干渉な【精霊】にだけは、俺は会った事は無いけど、これらの種族たちは……もともと人間しか存在しなかったらしい。
歴史の勉強で知った事だから、俺もそこまで詳しくはないけどさ。
大昔……何千年も前の出来事で、色々な世界から呼ばれてこの世界に降り立ったのが、人間以外の種族なんだってさ。
その多種多様な種族たちが、長い年月をかけて繁栄し、今の世界で出来上がったんだとさ。
長い歴史を重ねて、こうしてこの世界が誕生したって言うのは、感嘆だよな。
「……と、言う訳です」
「何がという訳よ……それくらい私も知ってるわ、自分の種族だもの……真っ先に気になるでしょ?」
すまん……俺は自分が人間だって決めつけてたんだ。
俺のがこの世界の種族について、学んだ事をつらつらと語った後、クラウ姉さんは
「ミオが【
どんな思いがあるのか、聞けない。
弟に先を越されて悔しい?それとも自慢の弟で嬉しい?
「姉さんは、そういうのに興味ある……?」
「そういうのって……戦いに使える様な?」
「まぁ、うん。そうだね……【
正直、能力が無くても今の俺ならクラウ姉さんを倒せると思う。
マジで戦う訳じゃないし、強さを振りかざしたい訳でもないけどさ。
「そうね……目的を果たす為なら必要だと思ってたけど……」
と、クラウ姉さんは俺を見る。
ジッと見つめられた視線は、まるで俺の奥底を見ようと凝らしているようにも感じて。少しだけ怖かった。
でも、目的か……そう言えば、クラウ姉さんは目的があって冒険者学校へ進学したんだったな。
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